- Eric Burdon & the Animals – Sky Pilot
- おまけ
- All The Blue Bonnets Are Over the Border
- バグ・パイプの曲1 Wings: Mull of Kintyre
- バグ・パイプの曲2 AC/DC: It’s a Long Way to the Top
- バグ・パイプの曲3 The White Stripes: Prickly Thorn, But Sweetly Worn / St. Andrew (This Battle is in the Air)
- バグ・パイプの曲4 Rufus Harley: Bagpipe Blues
- バグ・パイプの曲5 Sonny Rollins: Swing Low, Sweet Chariot
- Sky Pilot 関連Playlist
- 村上RADIO 〜RUN&SONGS〜 で流れた他の音楽たち
Eric Burdon & the Animals – Sky Pilot
村上RADIO 〜RUN&SONGS〜 で流れた音楽たち、
5曲目はエリック・バードン&ジ・アニマルズの『Sky Pilot』。
1968年にリリースされたシングルで、
パート1.2に分かれている。
Track | Title | Performer | Written by |
A | Sky Pilot(Part1) | Eric Burdon & the Animals | Jenkins, McCulloch, Burdon, Weider, Briggs |
B | Sky Pilot(Part2) | Eric Burdon & the Animals | Jenkins, McCulloch, Burdon, Weider, Briggs |
エリック・バードン & ジ・アニマルズのアルバムとしては2枚目になる、
1967年の『The Twain Shall Meet』の収録曲でもある。
もうこの頃のアニマルズは、
いわゆるオリジナルのアニマルズじゃあない。
1966年に解散した後、
エリック・バードンがサンフランシスコへ移って結成したバンドだ。
バードンとドラマーのバリー・ジェンキンス以外は新たなラインナップ、
ヴィック・ブリッグス / ダニー・マカロック / ジョン・ワイダー。
それでこの『Sky Pilot』は、
ベトナム戦争時代の反戦歌。
In the morning they returned
―Jenkins, McCulloch, Burdon, Weider, Briggs – Sky Pilot
With tears in their eyes
The stench of death drifts up to the skies
A young soldier so ill looks at the sky bright
Remember the words “Thou shalt not kill”…
彼らが帰還してきた朝
彼らの瞳には涙があった
死臭が空にまで高く立ちこめ
傷ついた若き兵士が明るい空を見上げて
汝 殺すなかれ という言葉を思い出している…
旧約聖書の『出エジプト記』(20章)の中にあるモーセの『十戒』の第6戒が、
ここに出てくる『汝、殺すなかれ』。
正義や正しいことの為に敵を殺傷することは許される、
そう折り合いを付けなければ闘えない。
でもそれは折り合いを付けているだけであって、
矛盾は変わらない。
ちなみに『Sky Pilot』とは、
従軍牧師のことだ。
神の名の下に若い兵士たちを鼓舞して、
戦場へと送り出す。
You never, never, never reach the sky、
アンタは決して大空には到達なんかしやしないんだ。
おまけ
この曲の中で、
印象的なバグ・パイプの音が流れている。
All The Blue Bonnets Are Over the Border
これは『All The Blue Bonnets Are Over the Border』という曲で、
1745年ボニー・プリンス・チャーリーがイングランドに進軍したことを歌ったスコットランドの歌。
いわゆる、
カローデンの戦い。
流れるのは、
ただのバグ・パイプの効果音なわけではないのだ。
バグ・パイプの曲1 Wings: Mull of Kintyre
さて、
せっかくだからバグ・パイプが使われた曲を思い出してみよう。
最初に出てくるのは、
やはりウイングス1977年のシングル『Mull of Kintyre』。
ポール・マッカートニーと、
デニー・レインが書いた曲。
ポールが住んでいたスコットランド南西部アーガイル・アンド・ビュート島のキンタイア半島と、
その岬マル・オブ・キンタイアを唄ったもの。
バグ・パイプの曲2 AC/DC: It’s a Long Way to the Top
AC/DCのシングル、
1975年(オーストラリア)の『It’s a Long Way to the Top (If You Wanna Rock ‘n’ Roll)』。
バグ・パイプを演奏しているのは、
ボン・スコット。
かつて彼がバグ・パイプ・バンドに居たという話から、
曲に取り入れようということになったのがキッカケ。
でも彼はそのバンドでは、
ドラム担当だっただけ。
なので、
バグ・パイプを演奏したことはなかったわけで。
それでも、
ちゃんと独学で演奏できるようになったらしい。
バグ・パイプの曲3 The White Stripes: Prickly Thorn, But Sweetly Worn / St. Andrew (This Battle is in the Air)
ザ・ホワイト・ストライプス、
どちらも2007年の6作目のスタジオ・アルバム『Icky Thump』の収録曲。
この後アルバムのリリース無しで、
2011年にバンドは解散しているから結果的にラスト・アルバムになっている。
Billboard 200では、
過去最高の2位になっている。
あと第50回グラミー賞では3ぁ位連続となる、
最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞を受賞している。
バグ・パイプの曲4 Rufus Harley: Bagpipe Blues
ルーファス・ハーレイ、
最初のリーダー作『Bagpipe Blues』。
1965年、
同名のアルバムの収録曲。
ハーレイはグレート・ハイランド・バグパイプを主楽器として採用した、
最初のジャズ・ミュージシャン。
バグ・パイプの曲5 Sonny Rollins: Swing Low, Sweet Chariot
そのハーレイが、
ソニー・ロリンズと共演している曲がある。
ロリンズ1974年、
モントルー・ジャズ・フェスティバルのライヴ・アルバム『The Cutting Edge』の収録曲。
アルバム自体は5曲だけど、
ハーレイはこの曲にしか参加していない。
Sky Pilot 関連Playlist
それじゃあ最後に、
番組で流れた『Sky Pilot』とまあある意味の関連曲プレイリストを最後に。
8曲、
41分50秒。
01 Eric Burdon & the Animals – Sky Pilot
02 Black Watch: All The Blue Bonnets Are Over the Border
03 Wings: Mull of Kintyre
04 AC/DC: It’s a Long Way to the Top (If You Wanna Rock ‘n’ Roll)
05 The White Stripes: Prickly Thorn, But Sweetly Worn
06 The White Stripes: St. Andrew (This Battle is in the Air)
07 Rufus Harley: Bagpipe Blues
08 Sonny Rollins: Swing Low, Sweet Chariot
Comment Feel Free