ラヴ・トレイン

love-train

Daryl Hall & John Oates – Love Train

村上RADIO 〜RUN&SONGS〜 で流れた音楽たち、
9曲目はダリル・ホール&ジョン・オーツの『Love Train』。

この曲は、
ジュリアン・テンプル監督1988年の映画『Earth Girls Are Easy』のサントラ収録曲。

これって権利の問題だか何だかわからないけど、
音が見つからない。

ただホールのテレビ番組『Live from Daryl’s House』で、
2016年にオージェイズと共演した映像が見られる。

Orignal by The O’Jays

この曲のオリジナルは、
そのオージェイズ1972年のシングル。

TrackTitlePerformerWritten by
ALove TrainThe O’JaysK. Gamble, L. Huff
BWho Am IThe O’JaysB. Sigler, P. Hurtt
Label:Philadelphia International Catalogue:ZS7 3524 Date:20 Dec 1972

書いたのは、
ケニー・ギャンブルとレオン・ハフ。

1972年、
オージェイズのデヴュー・アルバム『Back Stabbers』の収録曲でもある。

People all over the world 
Join hands
Start a love train 
Love train 
People all over the world
Join hands
Start a love train
Love train…

―K. Gamble/L. Huff – Love Train

世界中のみんな
手を握り合おうじゃないか
ラブ・トレインを出発させるんだ 
ラブ・トレインを 
世界中のみんな
力を合わせようよ
ラブ・トレインを走らせるんだ
ラブ・トレインを…

ディスコ・ミュージックの雛形となり、
ブームの起爆剤になったのはフィラデルフィア・ソウル。

Billboard Hot 100と、
Billboard R&Bで1位を獲得。

まあそりゃあなるよな、
という曲だし歌詞だ。

その歌詞の中に『People, ain’t no war』とあるように、
平和を訴えかけている。

イギリス・ロシア・中国・アフリカ・エジプト・イスラエルと、
具体的に出てくるところがなかなかな内容になっている。

Cover by The Rolling Stones

この曲をストーンズがカヴァーしているのは、
結構意外ではあるんだけど実は2002-2003年の『Licks Tour』で演っている。

キースとロニーがこの曲のギターを弾いているのは、
ちょっと面白いけれどなんか違うよなとも思った記憶がある。

どんな曲を演ってもあまり違和感がないのがストーンズなんだけど、
この曲はやはり何か違う感じだよな。

おまけ

今回は『愛の列車』だからね、
タイトルに『Train』が入っている曲とその関連曲を少し。

Take The “A” Train

デューク・エリントン楽団が、
1953年にリリースした『Ellington Uptown』の収録曲。

書いたのは、
ビリー・ストレイホーン。

この曲の1番最初は1941年に吹き込まれているけど、
ここではベティ・ロッシェが参加している。

アルト・サックスのジョニー・ホッジスが自分の楽団をつくる為に、
トロンボーンのローレンス・ブラウンとドラマーのソニー・グリアと共に脱退した後のもの。

このヴァージョン、
ストーンズの1981年の北米ツアーのオープニングで流れていたのが印象的。

曲が流れている中『Under My Thumb』が始まり、
ステージのカーテンがサーッと開いてメンバーが飛び出していくシーンは本当にカッコ良かった。

Night Train

ジェームス・ブラウンが唄う『Night Train』は、
1961年リリースの『James Browns Presents His Band & Five Other Great Artists』の収録曲。

元々はデューク・エリントン、
1946年の『Happy Go Lucky Local』。

ジミー・フォレストがそれを改作して、
1952年に『Night Train』としてリリース。

ただ、
その元々もある。

ジョニー・ホッジスが吹き込んだ、
1941年の『That’s the Blues, Old Man』がそれ。

この曲にはいくつかの歌詞が付けられていたけど、
ブラウンは別の歌詞に置き換えている。

東海岸ツアーの都市名とエア・プレイを期待している黒人ラジオ局司会者名リストと、
曲名を何度も繰り返すもの。

Blue Train

ジョン・コルトレーン、
1958年の『Blue Train』のタイトル曲。

もちろん曲は、
本人が書いている。

彼がブルー・ノートで吹き込んだ、
唯一のリーダー・アルバム。

セロニアス・モンク・カルテットの一員として、
ファイブ・スポットに滞在していた最中に録音されたもので以下のラインナップ。

  • ジョン・コルトレーン -テナーサックス
  • リー・モーガン -トランペット
  • カーティス・フラー -トロンボーン
  • ケニー・ドリュー -ピアノ
  • ポール・チェンバース -スタンドアップ・ベース
  • フィリー・ジョー・ジョーンズ -ドラム

Mystery Train

リトル・ジュニアズ・ブルー・フレイムス、
1953年リリースの『Mystery Train』。

多分、
オリジナルよりも1955年のプレスリーの方が有名だろうけどこちらも全然悪くない。

曲を書いたのは、
ジュニア パーカーとサム・フィリップス。

プレスリーの方は、
1989年公開のジム・ジャームッシュ監督の『Mystery Train』の主題歌に使われた。

The Train Kept A-Rollin’

ザ・ヤードバーズの『The Train Kept A-Rollin’』は、
1965年のアルバム『Having a Rave Up with the Yardbirds』収録曲。

オリジナルは、
タイニー・ブラッドショー1951年のシングル。

1956年、
ジョニー・バーネットとロックンロール・トリオのヴァージョンが曲を一気に変えた。

そして、
ヤードバーズが今のこの曲の基本となったわけで。

ミケランジェロ・アントニオーニ監督1966年の『Blow -Up』では、
ヤードバーズが歌詞を書き換え新たなアレンジでこの曲を演っている。

ジェフ・ベックがピート・タウンゼント張りにギターを壊すシーンは、
なかなか印象的だ。

Love Train 関連Playlist

それじゃあ最後に、
番組で流れた『Love Train』と関連曲プレイリストを最後に。

14曲、
55分30秒。

01 The O’Jays: Love Train
02 The O’Jays: Who Am I
03 Duke Ellington And His Orchestra: Take The “A” Train
04 James Brown: Night Train
05 Duke Ellington And His Famous Orchestra: Happy Go Lucky Local
06 Jimmy Forest And All Star Combo: Night Train
07 Johnny Hodges And Orchestra: That’s the Blues, Old Man
08 John Coltrane: Blue Train
09 Little Junior’s Blue Flames: Mystery Train
10 Elvis Presley: Mystery Train
11 The Yardbirds: The Train Kept A-Rollin’
12 Tiny Bradshaw: The Train Kept A-Rollin’
13 Johnny Burnette and the Rock and Roll Trio: The Train Kept A-Rollin’
14 The Yardbirds: Stroll On

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