古いロックン・ロール

old-rock-n-roll

古いロックン・ロール

微かな南風の運んでくる海の香りと焼けたアスファルトの匂いが、
僕に昔の夏を想い出させた。
女の子の肌のぬくもり、
古いロックン・ロール、
洗濯したばかりのボタン・ダウン・シャツ、
プールの更衣室で喫った煙草の匂い、
微かな予感、
みんないつ果てるともない甘い夏の夢だった。
そしてある年の夏(いつだったろう?)、
夢は二度と戻っては来なかった。

―村上春樹,風の歌を聴け

ロックン・ロールの誕生

ここに出てくる『古いロックン・ロール』は、
どんな曲だろう?

そもそも『ロックン・ロール』って、
いつ頃からあるんだっけ?なんて始めたらきりがない。

ただ少なくとも1951年以降、
ラジオDJアラン・フリードがこの言葉を頻繁に使っていた。

番組でR&Bなどの黒人音楽を白人向けに紹介する際、
このワードで広めたということは間違いない。

そうやって1950年代に白人と黒人の子供たちに同じ音楽を聴かせることで、
彼はアメリカのポップ・カルチャーにおける人種の壁を打ち破った先駆者となったのだ。

最初のロックン・ロールのレコード

じゃあ『ロックン・ロール』のレコードの最初は?となると、
当たり前だけどあれやこれやいろいろと言われている。

まあこういう『何かの最初』ってやつは、
往々にしてハッキリコレ!と断定できるものがないことが多い。

それでも、
いろんな人がいろんな曲を挙げている。

最初のロックンロールはなんだった?

そんな中、
一冊面白い本がある。

タイトルは『What Was the First Rock ‘n’ Roll Record?』、
1992年ジム・ドーソンとスティーブ・プロペスが書いたもの。

ここでは『ロックンロールの発展に影響を与えた曲』を、
時系列で50曲挙げている。

これが最初のロックンロールのレコードだ!ということではなくて、
発展に影響を与えた曲。

このアプローチ方法は、
とても良いんじゃないだろうか?

そもそも、
1曲に絞ろうとするのは無理がある。

この本に出てくる50曲、
ちょっと聴いてみたくなる。

ということで、
順番に関連曲も含めながら。

1 Norman Granz’ Jazz At The Philharmonic: Blues, Part 2

まず1曲目は1944年、
ノーマン・グランツがプロデュースしたジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック(JATP)。

1944年7月2日日曜日、
ロサンゼルスのフィルハーモニック・オーディトリアムで開催されたライヴ音源『Blues』のPart2。

曲のクレジットは、
『Traditional』となっている。

演奏者の方は、
こんな感じ。

  • Bass – Johnny Miller
  • Drums – Lee Young
  • Guitar – Les Paul
  • Piano – “Shorty” Nadine
  • Tenor Saxophone – Illinois Jacquet, Jack McVea
  • Trombone – J.J. Johnson

ピアノの”Shorty” Nadineは、
ナット・キング・コールだ。

ネイディーンというのは、
実は彼の奥さんの名前。

レーベルの問題で、
本人の名前は出せず名前を変えたわけだね。

この時の模様を収めたものが、
3枚組の78 RPM Record。

演奏からは2年後、
1946年リリースの『Norman Granz’ Jazz At The Philharmonic Vol. 4』。

TrackTitleWritten by
ABlues Part 1Traditional
BBlues Part 2Traditional
Label:Disc Records Catalgue:504 Date:Mar 1947

10分以上の曲なので、
当然片面には収まらない。

なので、
2枚目のA.B面と3枚目のA面に分けて入っている。

今では1998年の『The Complete Jazz At the philharmonic on verve』で通して聴けるが、
よく聴くとここで分けたんだなという箇所がわかる。

Chuck Berry: Rockin’ at the Philharmonic

チャック・ベリー、
1958年『One Dozen Berrys』収録のインスト曲『Rockin’ at the Philharmonic』。

Jazz At The Philharmonicに対して、
Rockin’ at the Philharmonic。

2 Joe Liggins & His Honeydrippers: The Honeydripper

2曲目はジョー・リギンズ & ヒズ・ハニードリッパーズ、
1945年の『The Honeydripper』。

TrackTitleWritten by
AThe Honeydripper – Part 1Joe Liggins
BThe Honeydripper – Part 2Joe Liggins
Label:Exclusive Catalogue:207 Date:Jul 1945

曲を書いたのは、
リギンズ自身。

こちらも1曲目と同じようにA.B面で、
Part1.2に分けて吹き込まれている。

このレコードをリリースしたExclusive Recordsオーナーのレオン・ルネが曲の短縮依頼した際、
リギンズが両面に吹き込む提案をしたことによるらしい。

Race Recordsチャートと呼ばれていたR&Bチャートで、
この曲は1945年9月から1946年1月の18週に渡って1位というかなりの大ヒット。

形成期のR&Bコンボ・スタイルにおける最も初期の大ヒット曲として、
ロックンロール発展の重要な先駆けとなった曲。

King Curtis And His Orchestra: Honey Dripper – Part I.II

カヴァーとしては、
キング・カーチス楽団1959年のシングル。

TrackTitleWritten by
AHoney Dripper – Part IJoe Liggins
BHoney Dripper – Part IIJoe Liggins
Label:ATCO Catalogue:45-6143 Date:1959

3 Helen Humes with the Bill Doggett Octet: Be-Baba-Leba

3曲目はヘレン・ヒュームズ・ウィズ・ザ・ビル・ドゲット・オクテット、
1945年の『Be-Baba-Leba』。

アル・ルイスとアル・シャーマンが書いた、
A面『Every Now And Then』のB面でのリリース。

TrackTitleWritten by
AEvery Now And ThenSherman, Lewis
BBe-Baba-LebaHelen Humes
Label:Philo Catalogue:PV106 Date:Sep 1945

曲を書いたのは、
ヒュームズ自身。

R&Bが、
最初にビバップの影響を受けた例の1つとして選ばれている。

A面と聴き比べると、
B面はやはりちょっと違う。

Thurston Harris: Be-Baba-Leba

カヴァーとしては、
サーストン・ハリス1958年のシングル。

TrackTitleWritten by
ABe Baba LebaHelen Humes
BI’m Out To GetchaOtis Blackwell
Label:Aladdin Catalogue:45-3415 Date:1958

4 Freddie Slack & His Orchestra with Ella Mae Morse: House of Blue Lights

4曲目はフレディ・スラック楽団とエラ・メイ・モース、
1946年の『House of Blue Lights』。

ドン・レイと、
フレディ・スラックが書いた曲。

レイとポール・ウェストンが書いてモースが唄う『Hey Mr. Postman』をB面に、
A面でのリリース。

TrackTitleWritten by
AHouse of Blue LightsRaye, Slack
BHey Mr. PostmanRaye, Weston
Label:Capitol Catalogue:251 Date:Apr 1946

1940年代に、
既に白人のR&Bがちゃんとあったという例。

モースの音楽スタイルはジャズ・ブルース・カントリーを融合したものだったため、
彼女は最初のロックンロール歌手と呼ばれることもある。

Chuck Miller: House of Blue Lights

カヴァーとしては、
チャック・ミラー1955年のシングル。

TrackTitleWritten by
AHouse of Blue LightsRaye, Slack
BCan’t Help Wonderin’Chuck Miller
Label:Mercury Catalogue:70627-X45 Date:1955

5 Arthur “Big Boy” Crudup: That’s All Right

5曲目はアーサー・”ビッグ・ボーイ”・クラダップ、
1947年の『That’s All Right』。

書いたのは、
クラダップ自身。

自身が書いたいかにもブルーズな『Crudup’s After Hours』をA面に、
B面でのリリース。

TrackTitleWritten by
ACrudup’s After HoursArthur Crudup
BThat’s All RightArthur Crudup
Label:RCA Victor Catalogue:20-2205 Date:24 Mar 1947

この曲はエルヴィス・プレスリーが1954年にカヴァーしてリリースしている方が有名だろうけど、
その7年前に既にこんな感じで存在していたのだ。

そして1949年、
RCA初の45回転シングル・フォーマットのR&Bレコードとして再リリースされている。

Jimmy Rogers: That’s All Right

カヴァーは、
ジミー・ロジャース1950年のシングル。

自身が書いた『Ludella』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AThat’s All RightArthur Crudup
BLudellaBill Monroe
Label:Chess Catalogue:1435 Date:1950

6 Jack McVea & His All Stars: Open the Door, Richard

6曲目はジャック・マクヴィア&ヒズ・オール・スターズ、
1946年『Open the Door, Richard』。

書いたのは、
マクヴィアとフランク・クラーク。

B面は、
ドラムズのラボン・タラントが書いて唄った『Lonesome Blues』。

TrackTitleWritten by
AOpen the Door, RichardMcVea, Clarke
BLonesome BluesRabon Tarrant
Label:Black & White Catalogue:792 Date:Sep 1946

50年代のロックンロールの定番となる、
初期のノベルティR&B。

商業用としては、
フェード・アウト使用の初期のレコードの1つ。

Billy Adams: Open the Door, Richard

1966年、
ビリー・アダムスがこの曲をカヴァーしている。

BBキングとジョー・ジョセアが書いた『Rock Me Baby』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AOpen the Door, RichardHowell, McVea
BRock Me BabyKing, Josea
Label:Sun Catalogue:401 Date:Sep 1966

7 Lonnie Johnson: Tomorrow Night

7曲目はロニー・ジョンソン、
1948年の『Tomorrow Night』。

元々はもっと古くて、
サム・コズロウとウィル・グロスが1939年に書いた曲。

TrackTitleWritten by
ATomorrow Night (Lonnie Johnson’s Theme Song)
BWhat A WomanLonnie Johnson
Label:King Catalogue:4201 Date:Jan 1948

書かれた年には、
多くの78RPMがリリースされている。

例えば、
ホレス・ハイトとミュージカル・ナイツのヴァージョンなんかは人気が高かったそうだ。

ジョンソンのものには書いた2人のクレジットがなくて、
ただ『Lonnie Johnson’s Theme Song』となっている。

初めてポップ・チャートでヒットした、
カントリー・ブルーズ。

B面は、
自身の書いた『What A Woman』。

Elvis Presley: Tomorrow Night

エルヴィス・プレスリーが、
1965年の『Elvis For Everyone!』でカヴァーしている

B.B.King: Tomorrow Night

B.B.キングは、
1963年『Mr. Blues』でカヴァー。

8 Wynonie Harris: Good Rockin’ Tonight

8曲目はワイノニー・ハリス、
1948年の『Good Rockin’ Tonight』。

書いたのは、
ロイ・ブラウンで自身も1947年にリリースしている。

B面は、
ハリスが書いた『Good Morning Mr. Blues』。

TrackTitleWritten by
AGood Rockin’ TonightBrown
BGood Morning Mr. BluesHarris
Label:King Catalogue:4210 Date:Mar 1948

歌詞の中に『Well I heard the news, there’s good rocking tonight!』とあって、
この『rocking』がこの後いろいろな曲で使われるようになる。

The Honeydrippers: Rockin’ at Tonight

カヴァーとしてはちょっと時代が違い過ぎるけど、
ロバート・プラントのザ・ハニードリッパーズ1984年『The Honeydrippers: Volume One』収録曲。

このアルバムにはジミー・ペイジも参加しているけど、
ここでのギターはジェフ・ベック。

9 Wild Bill Moore: We’re Gonna Rock, We’re Gonna Roll

9曲目はワイルド・ビル・ムーア、
1948年の『We’re Gonna Rock, We’re Gonna Roll』。

書いたのは、
ムーア自身。

サックスは、
ポール・ウィリアムズ。

ホンキング・サックスによる、
最初のヒット曲。

TrackTitleWritten by
AWe’re Gonna RockWilliam Moore
BHarlem ParadeWilliam Moore
Label:Savoy Catalogue:666 Date:Jun 1948

Wild Bill Moore: Rock And Roll

翌年ムーアは、
ついにそのまんま『Rock And Roll』という曲をリリースしている。

ヴォーカルは、
スキャットマン・クローザースらしい。

とはいえ、
いわゆるロックンロールという感じでもないんだけど。

TrackTitleWritten by
ARock And RollBill Moore
BBright Light BluesBill Moore
Label:Modern Records Catalogue:20-674 Date:1949

10 The Orioles: It’s Too Soon to Know

10曲目はジ・オリオールズ、
1948年の『It’s Too Soon to Know』。

書いたのは、
デボラ・チェスラー。

TrackTitleWritten by
AIt’s Too Soon To KnowDeborah Chessler
BBarbra LeeDeborah Chessler
Label:It’s A Natural / Jubilee Catalogue:5000 Date:1948

R&Bボーカルグループによる、
最初のヒット曲の一つ。

Esther Phillips: Too Soon to Know

カヴァーはアーマ・トーマス、
1964年のシングル。

TrackTitleWritten by
AIt’s Too Soon To KnowDeborah Chessler
BThat’s All I AskNaomi Neville
Label:Mint Catalogue:633 Date:1961

11 John Lee Hooker: Boogie Chillen

11曲目はジョン・リー・フッカー、
1948年の『Boogie Chillen』。

書いたのは、
フッカー自身。

同じくフッカーは書いた『Sally May』をA面に、
B面でリリースされている。

TrackTitleWritten by
ASally MayHooker
BBoogie Chillen’Hooker
Label:Modern Catalogue:20-627 Date:3 Nov 1948

エレキ化された、
デルタブルーズの最初の大ヒット曲。

フッカーは、
この曲を何度も再録音している。

その一例が、
1950年に吹き込んだ『Boogie Chillen’#2』。

John Fred & His Playboys: Boogie Chillen

カヴァーは、
ジョン・フレッド&ヒズ・プレイボーイ・バンド。

1965年
デヴュー・アルバム『John Fred & His Playboys』に収録されている。

Canned Heat & John Lee Hooker: Boogie Chillen No. 2

あとはキャンド・ヒートがフッカーと共に、
この曲を演っているやつが結構良い。

1971年、
キャンド・ヒートとフッカーのアルバム『Hooker ‘N Heat』の収録曲『Boogie Chillen No. 2』。

12 Arthur Smith and the Crackerjacks: Guitar Boogie

12曲目はアーサー・スミス&ヒズ・クラッカージャックス、
1948年の『Guitar Boogie』。

スミスが書いたもので、
B面『Boomerang』でリリース。

TrackTitleWritten by
AGuitar BoogieArthur Smith
BBoomerangArthur Smith
Label:MGM Catalogue:10293 Date:18 Oct 1948

ただ1948年となっているけど、
実際は1945年に吹き込んで同年に1度リリースしたものの再リリース。

その時は、
テネシー・ランブラーズ・フューチャリング・セシル・キャンベル『Beaty Steel Blues』がB面。

TrackArtistTitleWritten by
AThe Rambler Trio Featuring Arthur SmithGuitar BoogieArthur Smith
BThe Tennessee Ramblers Featuring Cecil CampbellBeaty Steel BluesCecil Campbell
Label:Modern Catalogue:20-627 Date:3 Nov 1948

いずれにしても再リリースでヒットしたことで、
ギターによるブギウギを広めることになった。

The Virtues: Guitar Boogie Shuffle

この曲のカヴァーというかリメイクとしては、
1958年フランク・ヴァーチュー&ザ・ヴァーチューズのシングルがある。

タイトルは、
改題されて『Guitar Boogie Shuffle』。

B面は、
ベス・マール / ジム・ダイアモンド / ジョン・C・ヒルが書いた『Guitar In Orbit』。

TrackTitleWritten by
AGuitar Boogie ShuffleA. Smith
BGuitar In OrbitHill, Diamond, Merle
Label:Hunt Catalogue:H-324 Date:Feb 1959

13 Stick McGhee & his Buddies: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee

13曲目はスティック・マギー&ヒズ・バディーズ、
1949年の『Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee』。

スティック・マギーとJ・メイヨー・ウィリアムズによって書かれたもので、
B面のトラディショナル曲『Blues Mixture (I’d Rather Drink Muddy Water)』のA面でリリース。

TrackTitleWritten by
ADrinkin’ Wine Spo-Dee-O-DeeMcGhee
BBlues Mixture (I’d Rather Drink Muddy Water)Traditional
Label:Atlantic Catalogue:873 Date:Mar 1949

この曲は、
1947年にスティック・マギーが1度ニューオーリンズでハーレム・レコードのために吹き込んでいる。

ただこのレーベルはその年に廃業、
1949年にアトランティックで再度吹き込まれてヒットしている。

パーティでの飲酒の歌として、
最初にR&Bチャートで2位とヒットした曲の一つ。

Wynonie Harris: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee

この1949年には他にもこの曲がリリースされて、
ヒットしている。

その1つがワイノリー・ハリスのシングルで、
R&Bチャートで4位になっている。

B面はブラウンが書いた曲で、
『She Just Won’t Sell No More』。

TrackTitleWritten by
ADrinkin’ Wine Spo-Dee-O-DeeMcGhee
BShe Just Won’t Sell No MoreBrown
Label:King Catalogue:4292 Date:Apr 1949

Lionel Hampton: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee

もう1つがライオネル・ハンプトンのもので、
R&Bチャートで13位になっている。

B面はルーベル・ブレイクリーとハンプトン書いた曲、
『What’s Happenin’, Baby?』。

TrackTitleWritten by
ADrinkin’ Wine Spo-Dee-O-DeeMcGhee
BWhat’s Happenin’, Baby?Rubel Blakely, Lionel Hampton
Label:Decca Catalogue:24642 Date:May 1949

The Johnny Burnette Trio: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee

少し経ってからのカヴァーとしては、
1956年ジョニー・バーネット・ロックンロール・トリオ。

B面は、
バディ・ケイとモート・ガーソンが書いた『Butterfingers』。

TrackTitleWritten by
ADrinkin’ Wine Spo-Dee-O-DeeMcGhee
BButterfingersBuddy Kaye-Mart Garson
Label:Coral Catalogue:9-61869 Date:May 1949

14 Jimmy Preston & His Prestonians: Rock the Joint

14曲目はジミー・プレストン&ヒズ・プレストニアンズ、
1949年の『Rock the Joint』。

書いたのは、
ハリー・クラフトン / ウェンデル・ドン・キーン / ハリー・ドック・バグビー。

B面は、
Drinking Woman』。

TrackTitleWritten by
ARock the Joint Bagby, Crafton, Keene
BDrinking WomanMcCall, Taylor, Thompson
Label:Gotham Catalogue:G-188 Date:1949

初期の完全なR&Bロックナンバー、
ビル・ヘイリーがカントリーから初期のロカビリーに転換するキッカケになった曲。

Lola Ameche: Rock The Joint

同じ1952年にローラ・アメチが、
スリム・ウィレットが書いた『Don’t Let The Stars Get In Your Eyes』のB面でカヴァーしている。

TrackTitleWritten by
ADon’t Let The Stars Get In Your EyesWillet
BRock the Joint Bagby-Crafton-Keene
Label:Mercury Catalogue:70023-X45 Date:Nov 1952

15 Louis Jordan & His Tympany Five: Saturday Night Fish Fry, Part 1

15曲目はルイ・ジョーダン&ヒズ・ティンパニー・ファイブ、
1949年の『Saturday Night Fish Fry, Part 1』。

書いたのは、
ルイ・ジョーダンとエリス・ローレンス・ウォルシュ。

A.B面に分けて、
シングル・リリースされている。

TrackTitleWritten by
ASaturday Night Fish Fry (Part 1)Louis Jordan, Ellis Walsh
BSaturday Night Fish Fry (Concluded)Louis Jordan, Ellis Walsh
Label:Decca Catalogue:24725 Date:Sep 1949

12週連続、
R&Bチャートのトップ。

エレキギターに軽快なテンポにベースのミックスなど、
後のロックンロールで一般的になる要素が含まれている。

チャック・ベリーがこの曲について、
『To my recollection, Louis Jordan was the first that I heard play rock and roll』と言ったとか。

Ellis “Slow” Walsh–Eddie Williams & His Brown Buddies: Saturday Night Fish Fry

この曲のリリースの最初はジョーダンだけど、
吹き込みはエディ・ウィリアムズ&ヒズ・ブラウン・バディーズが同じ1949年だけど先みたいだ。

書いたウォルシュが、
スポークン・ボーカル。

Pearl Bailey & Jackie Mabley: Saturday Night Fish Fry

カヴァーとしては、
パール・ベイリー&マムズ・メイブリー1949年のシングル。

B面は、
アレックス・クレイマーとジョーン・ホイットニーが書いた『Not Tonight』。

こちらは、
ベイリーのソロ。

TrackTitleWritten by
ASaturday Night Fish FryLouis Jordan, Ellis Walsh
BNot TonightAlex Kramer, Joan Whitney
Label:Columbia Catalogue:38660 Date:1949

The Coasters: Saturday Night Fish Fry

もう1つのカヴァーはザ・コースターズ、
1966年のシングル。

ダラス・フレイジャーが書いた『She’s A Yum Yum』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ASaturday Night Fish FryLouis Jordan, Ellis Walsh
BShe’s A Yum YumFrazier
Label:ATCO Catalogue:45-6407 Date:Mar 1966

16 Professor Longhair: Mardi Gras in New Orleans

16曲目はプロフェッサー・ロングヘア、
1949年の『Mardi Gras in New Orleans』。

何度か吹き込んでいるけど1番最初のものは、
シャッフル・ハンガリアンズとのもの。

クレジットは『Byrd』となっているけど、
これはプロフェッサー・ロングヘアの本名ヘンリー・ローランド・バードのバード。

実際は、
テレサ・テリーと共作。

B面は、
同じくバードの書いた『Professor Longhair’s Boogie』。

TrackTitleWritten by
AMardi Gras In New OrleansByrd
BProfessor Longhair’s BoogieByrd
Label:Star Talent Catalogue:808 Date:Mar 1949

ニューオリンズ固有のリズムを利用した、
R&Bの先駆的存在。

Fats Domino: Mardi Gras In New Orleans

ファッツ・ドミノが、
1953年にこの曲をカヴァーしている。

B面ドミノ&バーソロミューが書いた『Going To The River』と共に、
A面でシングル・リリース。

TrackTitleWritten by
AMardi Gras In New OrleansD. Longhair
BGoing To The RiverD. Bartholomew, A. Domino
Label:Star Talent Catalogue:808 Date:Mar 1949

17 Fats Domino: The Fat Man

17曲目はファッツ・ドミノ、
1950年の『The Fat Man』。

ドミノ&バーソロミューが書いたもので、
A面『Detroit City Blues』のB面でのリリース。

TrackTitleWritten by
ADetroit City BluesBartholomew, Domino
BThe Fat ManBartholomew, Domino
Label:Imperial Catalogue:5058 Date:Jan 1950

ファッツ・ドミノ最初のシングルで、
最初のニューオリンズ・サウンドのヒット曲。

Champion Jack Dupree: Junker Blues

1941年チャンピオン・ジャック・デュプリー、
B面の自分の曲『My Cabin Inn』のA面でリリース。

元々この曲はニューオーリンズ出身のブルースとブギウギのピアニスト、
ドライブ・エム・ダウンとして知られるウィリー・ホールによって1920年代に書かれたもの。

TrackTitleWritten by
AJunker BluesWillie Hall
BMy Cabin InnBartholomew, Domino
Label:Okeh Catalogue:06152 Date:1941

この曲が、
ドミノの『The Fat Man』のベースとなっている。

Professor Longhair: Tipitina

1953年、
ロングヘアの『Tipitina』のベースでもある。

TrackTitleWritten by
ATipitinaByrd, Matassa
BIn The NightByrd, Matassa
Label:Atlantic Catalogue:45-1020 Date:Apr 1953

18 Muddy Waters: Rollin’ and Tumblin’

18曲目はマディ・ウォーターズ、
1950年の『Rollin’ and Tumblin’』。

A.B面共に『Rollin’ and Tumblin’』で、
Part 1.2になっている。

ライターのクレジットは、
ウォーターズ自身になっている。

TrackTitleWritten by
ARollin’ and Tumblin’ – Part 1Muddy Waters
BRollin’ and Tumblin’ – Part 2Muddy Waters
Label:Aristocrat Catalogue:412 Date:Apr 1950

初期のモダンなエレキによる、
シカゴ・ブルーズ。

Hambone Willie Newbern: Roll and Tumble Blues

ウォーターズのこの曲のクレジットは本人になっているけど、
元々は1929年にハムボーン・ウィリー・ニューバーンが最初に吹き込んだものがオリジナル。

A面『Nobody Knows (What The Good Deacon Does)』のB面でリリースされて、
クレジットはニューバーン。

TrackTitleWritten by
ANobody Knows (What The Good Deacon Does)Non Credit
BRollin’ and Tumblin’ – Part 2Newbern
Label:Okeh Catalogue:8679 Date:Jun 1929

Robert Johnson: If I Had Possession Over Judgment Day / Travelling Riverside Blues

ロバート・ジョンソン1936年吹き込みの『If I Had Possession Over Judgment Day』と、
1937年の『Travelling Riverside Blues』はニューバーンの曲が元になっている。

どちらも、
1961年『King of the Delta Blues Singers』に収録されて初めて世に出ている。

Elmore James: Rollin’ and Tumblin’

エルモア・ジェームズが1960年に、
この曲をカヴァーしている。

自身の『I’m Worried』をB面に、
A面でリリース。

曲のクレジットは、
ボビー・ロビンソンになっている。

TrackTitleWritten by
ARollin’ And Tumblin’B. Robinson
BI’m WorriedE. James
Label:Fire Catalogue:1026 Date:Jul 1960

Jeff Beck: Rollin’ and Tumblin’

ジェフ・ベック、
2000年のアルバム『You Had It Coming』でのカヴァー。

ヴォーカルは、
イモージェン・ヒープ。

19 Hardrock Gunter & the Pebbles: Birmingham Bounce

19曲目はハードロック・ガンター、
1950年の『Birmingham Bounce』。

B面『How Can I Believe You Love Me』と共に、
ガンターが書いた曲。

TrackTitleWritten by
ABirmingham BounceGunter
BHow Can I Believe You Love MeGunter
Label:Bama Catalogue:104 Date:Apr 1950

ダンスフロアの “rockin'” に関する白人のポピュラーレコードで、
最も初期のものの一つ。

Red Foley: Birmingham Bounce

レッド・フォーリーがカヴァーしたこの曲は、
オリジナルよりもヒットしている。

フェイマス・ラシュアが書いた、
フォーリーとザ・ディキシー・ドンズの『Choc’late Ice Cream Cone』のB面でリリース。

TrackTitleWritten by
AChoc’late Ice Cream ConeFamous Lashua
BHow Can I Believe You Love MeGunter
Label:Decca Catalogue:46234 Date:Apr 1950

Amos Milburn: Birmingham Bounce

1950年、
エイモス・ミルバーンもカヴァーしている。

フランク・ヘイウッドとモンロー・タッカーが書いた『I Love Her』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ABirmingham BounceHardrock Gunter
BI Love HerF. Heywood, M. Tucker
Label:Aladdin Catalogue:3058 Date:May 1950

20 Hank Snow & His Rainbow Ranch Boys: I’m Moving On

20曲目はハンク・スノウ・アンド・ヒズ・レインボー・ランチ・ボーイズ、
1950年『I’m Moving On』。

書いたのは、
クラレンス・E・スノー。

エド・ネルソン・ジュニアとジャック・ロリンズ、
スティーブ・ネルソンが書いた『With This Ring I Thee Wed』のB面でリリース。

TrackTitleWritten by
AWith This Ring I Thee WedS. Nelson, J. Rollins, E. Nelson, Jr.
BI’m Moving OnClarence E. Snow
Label:RCA Victor Catalogue:21-0328 Date:5 May 1950

本格的なブギリズムによる、
トレイン・ソングの最初の大ヒット曲。

Ray Charles: I’m Moving On

レイ・チャールズがこの曲を、
1959年にカヴァーしている。

自身の曲『I Believe To My Soul』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AI’m Moving OnHank Snow
BI Believe To My SoulRay Charles
Label:Atlantic Catalogue:45-2043 Date:Oct 1959

The Rolling Stones: I’m Moving On

ストーンズ1965年リリース、
UKのEP『Got Live If You Want It!』にもこの曲のカヴァーが収録されている。

21 Ruth Brown: Teardrops from My Eyes

21曲目はルース・ブラウン・ウィズ・バド・ジョンソンズ・オーケストラ、
1950年の『Teardrops from My Eyes』。

書いたのは、
ルドルフ・トゥームズ。

ヘレン・トーマスが書いた『Am I Making The Same Mistake Again?』をB面に、
A面でリリース。

アトランティックが、
新しい45回転レコードフォーマットで発売した最初の曲。

TrackTitleWritten by
ATeardrops from My EyesToombs
BAm I Making The Same Mistake Again?Thomas
Label:Atlantic Catalogue:919 Date:Oct 1950

ビルボード誌のR&Bヒット曲として11週連続1位、
この曲でブラウンはR&Bのファーストレディとしての地位を築いた。

Wynonie Harris With Lucky Millinder: Teardrops From My Eyes

同じ1950年、
ワイノニー・ハリスとラッキー・ミリンダー楽団がこの曲をカヴァーしている。

ヘンリー・グローバーとサリー・ニックスが書いて、
ミリンダー楽団と共にリー・リチャードソンが唄う『Please Open Your Heart』のA面でリリース。

TrackTitleWritten by
ATeardrops from My EyesRudolf Toombs
BPlease Open Your HeartNix, Glover
Label:King Catalogue:4419 Date:Nov 1950

22 Arkie Shibley & His Mountain Dew Boys: Hot Rod Race

22曲目はアーキー・シブリーとマウンテン・デュー・ボーイズ、
1950年の『Hot Rod Race』。

書いたのは、
ジョージ・ウィルソン。

ただ実際に書いたのは、
息子のロン・ウィルソンらしい。

唄っているのは、
アーキー・シブリー。

B面『I’m Living Alone With An Old Love』は、
レオン・ケリーがヴォーカル。

TrackTitleWritten by
AHot Rod RaceG. Wilson
BI’m Living Alone With An Old LoveG. Wilson
Label:Gilt-Edge Catalogue:5021 Date:Dec 1950

1950年代と1960年代の自動車文化のために録音された、
一連のホットロッドソングの先駆け。

Tiny Hill And His Orchestra: Hot Rod Race

同じ1950年、
タイニー・ヒル楽団がこの曲をカヴァーしている。

ジェニー・ルー・カーソンとロイ・ボトキンがかいた『Lovebug Itch』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AHot Rod RaceG. Wilson
BLovebug ItchCarson, Boptkin
Label:Mercury Catalogue:5547 Date:1950

23 Les Paul & Mary Ford: High the Moon

23曲目はレス・ポール&マリー・フォード、
1951年の『High the Moon』。

モーガン・ルイスと、
ナンシー・ハミルトンが書いたもの。

レス・ポール自身が書いたインスト曲『Walkin’ And Whistlin’ Blues』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AHow High The MoonMorgan Lewis, Nancy Hamilton
BWalkin’ And Whistlin’ BluesLes Paul
Label:Capitol Catalogue:F1451 Date:26 Mar 1951

オーバーダブや早回しなど工夫を広範に使用した、
最初の大ヒット曲。

Benny Goodman & His Orchestra – Helen Forrest: How High the Moon

この曲の元々は、
1940年のブロードウェイ・レビュー『Two for the Show』で取り上げられたもの。

最初の吹き込みは1940年、
ヘレン・フォレストをフィーチャーしたベニー・グッドマン楽団。

ビックレー・ライヒナーとヨーゼフ・マイロウが書いた、
A面『The Fable Of The Rose』のB面でリリース。

TrackTitleWritten by
AThe Fable Of The RoseReichner, Myrow
BHow High the MoonLewis, Hamilton
Label:Columbia Catalogue:35391 Date:1940

Ella Fitzgerald: How High the Moon

エラ・フィッツジェラルド、
1960年の『Mack The Knife – Ella In Berlin』での圧巻のカヴァー。

24 Jackie Brenston with His Delta Cats: Rocket 88

24曲目はジャッキー・ブレンストン・ウィズ・ヒズ・デルタ・キャッツ、
1951年の『Rocket 88』。

ブレンストンのクレジットがある、
B面『Come Back Where You Belong』のA面でリリース。

曲のクレジットはブレンストンだけど、
アイク・ターナーも関わっている。

そもそもデルタ・キャッツは、
実際にはターナーのキングス・オブ・リズムのバックバンド。

ブレンストンは、
アイク・ターナーのサックス奏者だった。

TrackTitleWritten by
ARocket 88Jackie Brenston
BCome Back Where You BelongJackie Brenston
Label:Chess Catalogue:1458 Date:1951

間接的に、
サンレコードの発足を手助けした。

エレキギターの歪んだ音と忙しないブギ・ビートによって強められた演奏が、
50年代の数多くのレコードに影響を与えることになる。

The Jimmy Cotton Blues Quartet: Rocket 88

ザ・ジェイムズ・コットン・ブルーズ・カルテット、
1966年のカヴァーはコンピ・アルバム『Chicago/The Blues/Today! Vol. 2』収録曲。

Little Richard: Good Golly, MIss Molly

リトル・リチャード1958年の『Good Golly, MIss Molly』は、
この『Rocket 88』のイントロのターナーのイントロそのままにリメイクしたもの。

1958年リチャードが書いたB面『Hey-Hey-Hey-Hey (Goin’ Back To Birmingham)』と共に、
A面でリリース。

書いたのは、
ジョン・マラスカルコとロバート・ブラックウェル。

TrackTitleWritten by
AGood Golly, MIss MollyMarascalco, Blackwell
BHey-Hey-Hey-HeyR. Penniman
Label:Specialty Catalogue:1458 Date:1958

25 The Dominoes: Sixty Minute Man

25曲目はザ・ドミノズ、
1951年の『Sixty Minute Man』。

書いたのは、
ビリー・ウォードとローズ・マークス。

2人が書いたB面『I Can’t Escape From You』と共に、
A面としてリリース。

TrackTitleWritten by
ASixty Minute ManWard, Marks
BI Can’t Escape From YouWard, Marks
Label:Federal Catalogue:45-12022 Date:Apr 1951

ポップチャートでヒット(最高位17位)した、
最初のR&Bレコードの1つ。

Roberta Lee And Hardrock Gunter: Sixty Minute Man

1951年、
ハードロック・ガンターとロバータ・リーがこの曲をカヴァーしている。

ジェイ・スペクターが書いた『Tennessee Blues』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ASixty Minute ManWilliam Ward, Rose Marks
BTennessee BluesJay Spector
Label:Decca Catalogue:46363 Date:Sep 1951

26 Johnnie Ray with the Four Lads: Cry

26曲目はジョニー・レイ・ウィズ・ザ・フォー・ラッズ、
1951年の『Cry』。

書いたのは、
チャーチル・コールマン。

レイ自身が書いた『The Little White Cloud That Cried』をB面に、
A面でリリース。

ビルボード・チャートでそれぞれ1位と2位、
R&Bベストセラーリストでも1位と6位になっている。

TrackTitleWritten by
ACryKohlman
BThe Little White Cloud That CriedJ. Ray
Label:OKeh Catalogue:6840 Date:9 Nov 1951

50年代最初の10代のアイドルで、
泣きのR&Bの先駆けになった。

Stan Freberg: Try

この『Cry』のパロディ・ヴァージョンが、
スタン・フリーバーグ1952年の『Try』。

フリーバーグとルビー・ラクシンが書いたもので、
B面『Pass The Udder Udder』のA面でリリース。

TrackTitleWritten by
ATryRubin Raksin, Stan Freberg
BPass The Udder UdderRubin Raksin, Stan Freberg
Label:Capitol Catalogue:F2029 Date:1952

27 The Clovers: One Mint Julep

27曲目はザ・クローバーズ、
1952年の『One Mint Julep』。

書いたのは、
ルディ・トゥームズ。

ヌゲトレが書いた『Middle Of The Night』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AOne Mint JulepToombs
BMiddle Of The NightNugetre
Label:Atlantic Catalogue:963 Date:Mar 1952

初期のドリンキング・ヒット・ソングで、
テナー・サックスのソロにスポット・ライトを当てたヴォーカル・グループの先駆的ヒット曲。

Ray Charles: One Mint Julep

レイ・チャールズが、
この曲をカヴァーしている。

1961年、
自身の書いた『Let’s Go』をB面にA面でリリース。

インスト曲で、
アレンジはクインシー・ジョーンズ

ちなみにB面の方のアレンジは、
ラルフ・バーンズ。

TrackTitleWritten byArranger
AOne Mint JulepR. ToombsQuincy Jones
BLet’s GoR. CharlesRalph Burns
Label:Atlantic Catalogue:963 Date:Mar 1952

28 Bill Haley & the Saddlemen: Rock the Joint

既に『14』でジミー・プレストン&ヒズ・プレストニアンズ、
1949年の曲でこの『Rock the Joint』は出てきている。

書いたのは、
ハリー・クラフトン / ウェンデル・ドン・キーン / ハリー・ドック・バグビー。

こちらは、
ビル・ヘイリーとサドルメン1952年のカヴァー。

マイヤー・ベルクとモーティ・バークが書いた『Icy Heart』をA面に、
B面でリリースされている。

TrackTitleWritten by
AIcy Heart  Berk Berk
BRock the Joint Bagby-Crafton-Keene
Label:Essex Catalogue:303 Date:1952

このきょくの成功で、
ヘイリーはヒルビリーからR&Bへと移行。

スラップバック・エコーの使用と打楽器としてのベース弦の打ち鳴らしが、
ロカビリー・サウンドの基礎を確立。

Bill Haley and His Comets: Rock the Joint

1957年にヘイリーは、
コメッツと共にこの曲を再び吹き込んでいる。

B面は、
ハル・ブレアとハワード・バーンズが書いた『How Many』。

TrackTitleWritten by
ARock the JointDoc Bagby, Harry Crafton, Wendell Keene
BHow Many Hal Blair, Howard Barnes
Label:Decca Catalogue:9-30461 Date:1957

29 The Dominoes: Have Mercy Baby

29曲目はザ・ドミノス、
1952年の『Have Mercy Baby』。

書いたのは、
ビリー・ワードとローズ・マークス。

同じワードとマークスが書いた『Deep Sea Blues』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ARock the JointDoc Bagby, Harry Crafton, Wendell Keene
BHow Many Hal Blair, Howard Barnes
Label:Federal Catalogue:45-12068 Date:Apr 1952

リズム&ゴスペルの決定版で、
黒人ゴスペル音楽の特徴を強調した最初の人気R&Bレコード。

James Brown And The Famous Flames: Have Mercy Baby

1964年、
ジェームス・ブラウンがこの曲をカヴァーしている。

自身が書いた『Just Won’t Do Right (I Stay In The Chapel Every Night)』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AHave Mercy BabyBilly Ward
BJust Won’t Do Right (I Stay In The Chapel Every Night)James Brown
Label:King Catalogue:45-5968 Date:Nov 1964

30 Lloyd Price: Lawdy Miss Clawdy

30曲目はロイド・プライス、
1952年の『Lawdy Miss Clawdy』。

書いたのは、
プライス自身。

同じく自身が書いた『Mailman Blues』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ALawdy Miss ClawdyL. Price
BMailman BluesL. Price
Label:Specialty Catalogue:SP 428 Date:Apr 1952

Elvis Presley: Lawdy Miss Clawdy

1956年、
エルヴィス・プレスリーがこの曲をカヴァーしている。

チャールズ・カルフーンが書いた、
A面『Shake, Rattle And Roll』のB面でのリリース。

TrackTitleWritten by
AShake, Rattle And RollCharles Calhoun
BLawdy, Miss ClawdyLloyd Price
Label:RCA Victor Catalogue:47-6642 Date:Apr 1956

31 Hank Williams With His Drifting Cowboys: Kaw-Liga

31曲目はハンク・ウィリアムズ・ウィズ・ヒズ・ドリフティング・カウボーイズ、
1952年の『Kaw-Liga』。

書いたのは、
ハンク・ウィリアムズとフレッド・ローズ。

ウィリアムズが書いた『Your Cheatin’ Heart』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AKaw-LigaRose, Williams
BYour Cheatin’ HeartWilliams
Label:MGM Catalogue:K11416 Date:Apr 1953

Champ Butler: Kaw-Liga

1953年、
チャンプ・バトラー・ウィズ・ザ・バディ・コール・クインテットがカヴァー。

アル・グッドハートとアル・ホフマンとアーサー・フリードが書いた『Fit As A Fiddle』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AKaw-LigaRose, Williams
BFit As A FiddleGoodhart, Hoffman, Freed
Label:Columbia Catalogue:39935 Date:1953

32 Willie Mae “Big Mama” Thornton: Hound Dog

32曲目はビッグ・ママ・ソーントン・ウィズ・カンサス・シティ・ビル、
1953年の『Hound Dog』。

書いたのは、
ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー。

ジョー・オーティスの名前もクレジットされていたけど、
後に削除される。

TrackTitleWritten by
AHound DogJ. Otis, J. Leiber-M. Stoller
BNight MareJ. Otis, J. Leiber-M. Stoller
Label:Peacock Catalogue:1612 Date:Feb 1953

影響力が大きいこの曲の最初のレコードで、
リーバーとストーラーが重要なソングライターとして確立。

Elvis Presley: Hound Dog

この曲の有名なカヴァーとなると、
エルヴィス・プレスリー1956年のもの。

オーティス・ブラックウェルが書いた『Don’t Be Cruel』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AHound DogLeiber-Stoller
BDon’t Be CruelBlackwell
Label:RCA Victor Catalogue:20-6604 Date:Feb 1956

33 Big Joe Turner: Honey Hush

33曲目はビッグ・ジョー・ターナー、
1953年の『Honey Hush』。

書いたのは、
ターナーの奥さんルエラ・ブラウンことルー・ウィリー・ターナー。

同じくブラウンが書いた『Crawdad Hole』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AHoney HushBrown
BCrawdad HoleBrown
Label:Atlantic Catalogue:1001 Date:May 12, 1953

 ロックンロール誕生にとって重要な場所、
カンザス・シティのジャズとニューオリンズのR&Bを結合させた初期の曲。

The Johnny Burnette Rock ‘n Roll Trio: Honey Hush

ジョニー・バーネット・アンド・ザ・ロックンロール・トリオ、
1956年のアルバム『Johnny Burnette And The Rock ‘N Roll Trio』収録曲。

34 Clyde McPhatter & the Drifters: Money Honey

34曲目はクライド・マクファター・アンド・ザ・ドリフターズ、
1953年の『Money Honey』。

書いたのは、
ジェシー・ストーン。

テリー・パーカーが書いた『The Way I Feel』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AMoney HoneyJ. Stone
BThe Way I FeelParker
Label:Atlantic Catalogue:1006 Date:Sep 1953

ドリフターズの最初のヒットで、
マクファターがR&Bでゴスペルのフレーズと強烈さを使用し続ける元になった。

Elvis Presley: Money Honey

エルヴィス・プレスリーがこの曲をカヴァーしたのは、
1956年のシングル。

ビル・キャンベルの『One Sided Love Affair』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AMoney HoneyJesse Stone
BOne Sided Love AffairBill Campbell
Label:RCA Victor Catalogue:47-6641 Date:Aug 1956

35 The Crows: Gee

35曲目はザ・クロウズ、
1953年の『Gee』。

書いたのは、
ヴィオラ・ワトキンスとウィリアム・デイヴィス。

同じワトキンスとデイヴィスが書いた『I Love You So』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AGeeDavis-Watkins
BI Love You SoDavis-Watkins
Label:Rama Catalogue:RR-5 Date:1953

独立レーベルによる、
最初の重要なクロスオーバーR&Bレコードのひとつ。

最初に100万枚売れた、
50年代のドゥーワップ・レコード。

Jan and Dean: Gee

ジャン&ディーンが、
1960年にカヴァーしてシングルをリリースしている。

バリー・マンとハンク・ハンターが書いた『Such A Good Night For Dreaming』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AGeeNorton, Watkins, Davis
BSuch A Good Night For Dreaming Mann, Hunter
Label:Dore Catalogue:576 Date:Oct 1960

36 Joe Turner & His Blues Kings: Shake, Rattle, and Roll

36曲目はジョー・ターナー&ヒズ・ブルーズ・キングス、
195年の『Shake, Rattle, and Roll』。

書いたのは、
チャールズ・カルフーン。

ルー・ウィリー・ターナーが書いた『You Know I Love You』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AShake, Rattle, and RollCalhoun
BYou Know I Love You Lou Willie Turner
Label:Atlantic Catalogue:126 Date:Apr 1954

50年代と60年代のロックンロールの形成に、
アトランティックが積極的な役割を果たすきっかけとなった。

Bill Haley And His Comets: Shake, Rattle And Roll

ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツが、
シングルで1954年にカヴァーしている。

アル・ラッセルとマックス・スピッコルが書いた『A. B. C. Boogie』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AShake, Rattle, and RollC. Calhoun
BA. B. C. BoogieAl Russel, Max Spickol
Label:Decca Catalogue:29204 Date:1954

37 The Midnighters: Work with Me, Annie

37曲目はザ・ミッドナイターズ、
1954年の『Work with Me, Annie』。

書いたのは、
ハンク・バラード。

同じバラードが書いた『Until I Die』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AWork with Me, AnnieHenry Ballard
BUntil I DieHenry Ballard
Label:Federal Catalogue:45—12169 Date:1954

アンサーソングという部門を確立、
ポップチャートで1位となり音楽産業におけるR&Bの重要性を示した。

The Midnighters: Annie Had a Baby

この『Work with Me, Annie』に対する、
数多くあるアンサー・ソングの1つ。

LAのDJがジョークで言った、
続編レコードに合わせて急遽リリースしたもの。

書いたのは、
ヘンリー・グローバーとロイス・マン。

ハンク・バラードが書いた『She’s The One』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AAnnie Had A BabyHenry GloverLois Mann
BShe’s The OneHenry Ballard
Label:Federal Catalogue:45-12195 Date:1954

The Midnighters: Annie’s Aunt Fannie

更に続編がつくられ、
1954年三度ザ・ミッドナイターズが『Annie’s Aunt Fannie』をリリース。

書いたのは、
ハンク・バラード / ロイス・マン / ラルフ・バス / ソニー・ウッズ。

ハンク・バラードが書いた『Crazy Loving (Stay With Me)』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AAnnie’s Aunt FannieBallard, Mann, Bass, Wood
BCrazy Loving (Stay With Me)Henry Ballard
Label:Federal Catalogue:45-12200 Date:1954

38 The Chords: Sh-Boom

38曲目はザ・コーズ、
1954年の『Sh-Boom』。

ジェームズ・カイズ / クロード・フィースター/カール・フィースター、
フロイド・F・マクレア/ジェームズ・エドワーズの共作。

同じザ・コーズのメンバーが書いた『Little Maiden』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ASh-BoomFeaster, McRae, Keyes, Edwards
BLittle MaidenFeaster, McRae, Keyes, Edwards
Label:Cat Catalogue:45-104 Date:1954

The Crew-Cuts: Sh-Boom

ザ・クルー-カッツが同年、
シングルでカヴァーしている。

アリス・シムズとアイラ・コスロフが書いた『I Spoke Too Soon』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ASh-BoomFeaster, McRae, Keyes, Edwards
BI Spoke Too SoonSims, Kosloff
Label:Mercury Catalogue:70404X45 Date:1954

39 Bill Haley and His Commets: Rock Around the Clock

39曲目はビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ、
1954年の『Rock Around the Clock』。

書いたのは、
ジミー・デ・ナイトとマックス・C・フリードマン。

ディッキー・トンプソンが書いた『Thirteen Women (And Only One Man In Town)』をA面に、
B面でリリース。

TrackTitleWritten by
AThirteen Women (And Only One Man In Town)Dickie Thompson
B(We’re Gonna) Rock Around The ClockJimmy De Knight, Max C. Freedman
Label:Decca Catalogue:29124 Date:May 1954

The Sex Pistols: Rock Around the Clock

1979年リリース、
ザ・セックス・ピストルズの『The Great Rock ‘n’ Roll Swindle』収録曲。

40 The Robins: Riot in Cell Block #9

40曲目はザ・ロビンズ、
1954年の『Riot in Cell Block #9』。

書いたのは、
ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー。

同じコンビが書いた『Wrap It Up』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ARiot In Cell Block # 9Leiber-Stoller
BWrap It UpLeiber-Stoller
Label:Spark Catalogue:103 Date:Sep 1954

サウンドエフェクトを使用した、
最初のR&Bヒットの1つ。

楽器のバックコーラスとして、
マディ・ウォーターズのストップタイムリフを採用。

Wanda Jackson: Riot In Cell Block Number Nine

ワンダ・ジャクソンが1961年に、
この曲をカヴァーしている。

ジャクソン自身が書いた『Little Charm Bracelet』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ARiot In Cell Block Number NineJerry Leiber, Mike Stoller
BLittle Charm BraceletWanda Jackson
Label:Capitol Catalogue:4520 Date:Sep 1961

41 Elvis Presley: That’s All Right

41曲目はエルヴィス・プレスリー、
1954年の『That’s All Right』。

この曲は既に1度、
5曲目で出てきている。

ビル・モンローが書いた『Blue Moon Of Kentucky』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AThat’s All RightArthur Crudup
BBlue Moon Of KentuckyBill Monroe
Label:Sun Catalogue:209 Date:19 Jul 1954

The Beatles: That’s All Right

1994年にリリースされた、
ザ・ビートルズ『Live at the BBC』収録曲のこのカヴァーがある。

唄っているのは。
ポール。

1963年7月16日に放送、
『Pop Go the Beatles』での音源。

Paul McCartney: Blue Moon Of Kentucky

ポールは1991年リリースの『Unplugged (The Official Bootleg)』で、
プレスリーB面の『Blue Moon Of Kentucky』を演奏している。

42 The Penguins: Earth Angel (Will You Be Mine)

42曲目はザ・ペンギンズ、
1954年の『Earth Angel (Will You Be Mine)』。

書いたのは、
カーティス・ウィリアムズ。

同じくウィリアムズが書いた『Hey Senorita』をA面に、
B面でリリース。

TrackTitleWritten by
AHey SenoritaCurtis Williams
BEarth Angel (Will You Be Mine)Curtis Williams
Label:Dootone Catalogue:348 Date:Jun 1954

ビルボードの全国ポップチャートに登場した、
最初の独立レーベルのリリース。

Marvin Berry & the Starlighters: Earth Angel (Will You Be Mine)

1985年の映画『Back to the Future』で、
この曲が演奏される場面がある。

ハリー・ウォーターズ・ジュニアが、
マーヴィン・ベリー&ザ・スターライターズとして演奏していた。

43 LaVern Baker & the Gliders: Tweedle Dee

43曲目はラヴァーン・ベイカー&ザ・グライダーズ、
1954年の『Tweedle Dee』。

書いたのは、
ウィンフィールド・スコット。

ロニー・ジョンソンが書いた『Tomorrow Night』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ATweedlee DeeScott
BTomorrow NightJohnson
Label:Atlantic Catalogue:1047 Date:Nov 1954

マーキュリーが完全に模倣した(唄っているのはジョージア・ギブスだけど)をリリース、
そのようなカバーを著作権侵害とみなすように議会に請願。

この訴えはチャールズ・ディッグスが、
歌の盗作に関する議会の調査を主導するきっかけとなる。

Georgia Gibbs: Tweedle Dee

まあ聴き比べるまでもなく、
これは確かに同じようにつくっているとしか思えない。

チャールズ・トビアスとナット・サイモンが書いた『You’re Wrong, All Wrong』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ATweedlee DeeScott
BYou’re Wrong, All Wrong Tobias, Simon
Label:Mercury Catalogue:70517 Date:Nov 1954

44 Johnny Ace with the Johnny Otis Orchestra: Pledging My Love

44曲目はジョニー・エイス・ウィズ・ジョニー・オーティス・オーケストラ、
1954年の『Pledging My Love』。

書いたのは、
ドン・ロビーとフェルディナンド・ワシントン。

ジョン・アレクサンダーが書いた『No Money』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
APledging My LoveScott
BNo Money Tobias, Simon
Label:Duke Catalogue:135 Date:1954

白人のカヴァーに打ち勝った、
最初のR&Bのポップス・ヒット曲のひとつ。

78回転盤よりも、
45回転盤の方が売れた最初のレコードのひとつ。

Aretha Franklin: Pledging My Love~The Clock

アレサ・フランクリンは、
1969年にこの曲をカヴァーしている。

デイビッド・ジェームズ・マティスの『The Clock』とメドレーで、
アル・ブラッグスとデッドリック・マローンの『Share Your Love With Me』のB面でリリース。

TrackTitleWritten by
AShare Your Love With MeA. Braggs, D. Malone
BPledging My Love / The ClockRobey, Washington / J. Mattis
Label:Atlantic Catalogue:45-2650 Date:1969

45 Ray Charles: I’ve Got a Woman

45曲目はレイ・チャールズ、
1954年『Ray Charles: I’ve Got a Woman』。

B面『Come Back Baby』同様、
自身が書いた曲でA面でリリース。

TrackTitleWritten by
AI’ve Got a WomanRay Charles
BCome Back BabyRay Charles
Label:Atlantic Catalogue:45-1050 Date:1954

50年代のR&Bに終わりをもたらした曲で、
初期の60年代ソウルへと進化する非常にゴスペル風の新たな音楽の先駆け。

Jimmy McGriff: I’ve Got a Woman

ジミー・マクグリフ、
1962年のカヴァーはA.B面でPart1.2に分かれている。

TrackTitleWritten by
AI’ve Got a Woman (Part I)Ray Charles
BI’ve Got A Woman (Part II)Ray Charles
Label:Sue Catalogue:770 Date:1962

46 Bo Diddley: Bo Diddley

46曲目はボ・ディトリー、
1955年の『Bo Diddley』。

書いたのはB面の『I’m A Man』と共に本人で、
クレジットは本名のエラス・マクダニエル。

TrackTitleWritten by
ABo DiddleyE. McDaniels
BI’m A ManE. McDaniels
Label:Checker Catalogue:814 Date:1955

ロックンロールに直接アフリカのリズムを取り入れ、
“patted juba” ビートを使用したレコードの伝統の先駆け。

Buddy Holly: Bo Diddley

1963年、
バディ・ホリーのコンピ・アルバム『Reminiscing』でこの曲のカヴァーが聴ける。

47 Chuck Berry: Maybellene

47曲目はチャック・ベリー、
1955年の『Maybellene』。

ベリー自身が書いたもので、
B面『Wee Wee Hours』と共にA面でリリース。

TrackTitleWritten by
AMaybelleneBerry
BWee Wee HoursBerry
Label:Chess Catalogue:1604 Date:1955

R&Bにカントリーを混ぜた、
黒人アーティストによる最初のポップスヒット。

マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフなどが所属する、
ブルーズ専門レーベルのチェスを本流に引き入れた。

Jim Lowe: Maybellene

ジム・ロウが、
1955年にカヴァーしている。

ロウとビル・ケアリーが書いた『René La Rue』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
AMaybelleneBerry
BRené La RueCarey, Lowe
Label:Dot Catalogue:45-15407 Date:1955

48 Little Richard: Tutti Frutti

48曲目はリトル・リチャード、
1954年の『Tutti Frutti』。

書いたのは、
リトル・リチャードとドロシー・ラボストリー。

ラボストリーとロバート・ブラックウェルが書いた『I’m Just a Lonely Guy』をB面に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ATutti FruttiLa Bostrie, Penniman
BI’m Just A Lonely GuyCarey, Lowe
Label:Specialty Catalogue:XSP-561 Date:1955

大音量や力強いヴォーカル・スタイルや独特のビートとリズムなど、
ロック・ミュージックの最も特徴的な音楽的特徴のいくつかを導入。

Elvis Presley: Tutti Frutti

プレスリーのカヴァーは、
翌年1956年のシングル、

A面はカール・パーキンスが書いた『Blue Suede Shoes』で、
こちらはB面。

TrackTitleWritten by
ABlue Suede ShoesCarl Perkins
BTutti Frutti Dorothy LaBostrie, Richard Penniman
Label:SRCA Victor Catalogue:47-6636 Date:1956

49 Carl Perkins: Blue Suede Shoes

49曲目はカール・パーキンス、
1955年の『Blue Suede Shoes』。

自身の書いた曲で『Honey, Don’t!』のB面と共に、
A面でリリース。

TrackTitleWritten by
ABlue Suede ShoesCarl Perkins
BTutti Frutti Dorothy LaBostrie, Richard Penniman
Label:SRCA Victor Catalogue:47-6636 Date:1956

最初のロカビリーヒットで、
ビルボード誌のポップ、カントリーやR&Bチャート全て1位近くまで上昇。

サン・レコーズをロカビリーの本拠地として確立させ、
ジェリー・リー・ルイスやロイ・オービソンなど多くのミュージシャンを引き寄せた。

The Plastic Ono Band: Blue Suede Shoes

1969年、
ザ・プラスティック・オノ・バンドの『The Plastic Ono Band』でジョンが唄っている。

50 Elvis Presley: Heartbreak Hotel

50曲目はエルヴィス・プレスリー、
1956年の『Heartbreak Hotel』。

書いたのは、
メイ・ボーレン・アクストン / トーマス・ダーデン / エルヴィス・プレスリー。

アーロン・シュローダー / ビル・ペッパーズ / クロード・デメトリウス / ハル・ブレアが書いた、
『I Was The One』をB面にA面でリリース。

TrackTitleWritten by
AHeartbreak Hotel Presley, Axton, Durden
BI Was The One Schroeder, Peppers, DeMetris, Blair
Label:SRCA Victor Catalogue:47-6420 Date:1956

プレスリーが最初にRCAから発売したシングルであり、
最初のナンバーワン・ヒット。

ロックンロール自体は形としては以前にも存在していたが、
世界的にロックというものに興味を生じさせ影響を与えた曲。

Guns N’ Roses: Heartbreak Hotel

ガンズ・アンド・ローゼズ
1987年『Appetite For Destruction (Super Deluxe)』。

この中の『1986 Sound City Sessions』で、
この曲がカヴァーされている。

おまけ

1957年末にリトル・リチャードは突然引退、
神学校に入学して牧師になってしまう(もちろん後に復帰するけど)。

1958年、
プレスリーが陸軍に召集される(1960年に除隊)。

同じ年ジェリー・リー・ルイスが前妻との離婚が未成立だった時に、
13歳の妻を娶り一時期追放。

やはり1958年にペイオラ(宣伝料を支払ってオン・エアしてもらうこと)によって、
アラン・フリードら人気DJが追放される。

そして1959年2月3日にはバディ・ホリーにリッチー・ヴァレンスにビッグ・ボッパーが、
飛行機事故で亡くなってしまう(いわゆる音楽が死んだ日)。

同じ1959年にチャック・ベリーは、
14歳の少女を不法に州境を越えて連れ回したとして逮捕されてしまう(1962年から2年間服役)。

1960年には、
エディ・コクランが自動車事故で亡くなってしまう。

こうやってロックン・ロールの旗振りたちが消え、
ブリティッシュ・インヴェイジョン(英国文化がアメリカ合衆国を席巻)を待つことになる。

古いロックン・ロール 関連 Playlist

最後に、
古いロックン・ロール関連曲のプレイリストを。

212曲、
10時間2分。

001 Norman Granz’ Jazz At The Philharmonic: Blues, Part 1.2
002 Chuck Berry: Rockin’ at the Philharmonic
003 Joe Liggins & His Honeydrippers: The Honeydripper, Part 1.2
004 King Curtis: The Honeydripper, Part 1
005 King Curtis: The Honeydripper, Part 2
006 Helen Humes with the Bill Doggett Octet: Be-Baba-Leba
007 Helen Humes with the Bill Doggett Octet: Every Now And Then
008 Thurston Harris: Be-Baba-Leba
009 Thurston Harris: I’m Out To Getcha’
010 Freddie Slack & His Orchestra with Ella Mae Morse: House of Blue Lights
011 Ella Mae Morse: Hey Mr. Postman
012 Chuck Miller: House of Blue Lights
013 Chuck Miller: Can’t Help Wonderin’
014 Arthur “Big Boy” Crudup: That’s All Right
015 Arthur “Big Boy” Crudup: Crudup’s After Hours
016 Jimmy Rogers And His Trio: That’s All Right
017 Jimmy Rogers And His Trio: Ludella
018 Jack McVea & His All Stars: Open the Door, Richard
019 Jack McVea & His All Stars: Lonesome Blues
020 Billy Adams: Open the Door, Richard
021 Billy Adams: Rock Me Baby
022 Lonnie Johnson: Tomorrow Night (Lonnie Johnson’s Theme Song)
023 Lonnie Johnson: What A Woman
024 Horace Heidt & His Musical Knights with TheHeidtlites: Tomorrow Night
025 Elvis Presley: Tomorrow Night
026 B.B. King: Tomorrow Night027 Wynonie Harris: Good Rockin’ Tonight
028 Wynonie Harris: Good Morning Mr. Blues
029 Roy Browns : Good Rockin’ Tonight
030 The Honeydrippers: Rockin’ at Tonight
031 Bill Moore: We’re Gonna Rock
032 Bill Moore: Harlem Parade
033 Wild Bill Moore: Rock And Roll
034 Wild Bill Moore: Bright Light Blues
035 The Orioles: It’s Too Soon to Know
036 The Orioles: Barbra Lee
037 Irma Thomas: It’s Too Soon To Know
038 Irma Thomas: That’s All I Ask
039 John Lee Hooker: Boogie Chillen
040 John Lee Hooker: Sally May
041 John Lee Hooker: Boogie Chillen #2
042 John Fred & His Playboys: Boogie Chillen
043 Canned Heat & John Lee Hooker: Boogie Chillen No. 2
044 Arthur Smith and the Crackerjacks: Guitar Boogie
045 Arthur Smith and the Crackerjacks: Boomerang
046 The Tennessee Ramblers Featuring Cecil Campbell: Beaty Steel Blues
047 The Virtues: Guitar Boogie Shuffle
048 The Virtues: Guitar In Orbit
049 “Stick” McGhee And His Buddies: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
050 “Stick” McGhee And His Buddies: Blues Mixture (I’d Rather Drink Muddy Water)
051 “Stick” McGhee And His Buddies: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee ※1947
052 Wynonie Harris: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
053 Wynonie Harris: She Just Won’t Sell No More
054 Lionel Hampton: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
055 Lionel Hampton: What’s Happenin’, Baby?
056 The Johnny Burnette Trio: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
057 The Johnny Burnette Trio: Butterfingers
058 Jimmy Preston & His Prestonians: Rock the Joint
059 Lola Ameche: Rock The Joint
060 Lola Ameche: Don’t Let The Stars Get In Your Eyes
061 Louis Jordan & His Tympany Five: Saturday Night Fish Fry, Part 1.2
062 Ellis “Slow” Walsh–Eddie Williams & His Brown Buddies – Saturday Night Fish Fry
063 Pearl Bailey & Jackie Mabley: Saturday Night Fish Fry
064 Pearl Bailey: Not Tonight
065 The Coasters: Saturday Night Fish Fry
066 The Coasters: She’s A Yum Yum
067 Professor Longhair and His Shuffling Hungarians: Mardi Gras In New Orleans
068 Professor Longhair and His Shuffling Hungarians: Professor Longhair’s Boogie
069 Fats Domino: Mardi Gras In New Orleans
070 Fats Domino: Going To The River
071 Fats Domino: The Fat Man
072 Fats Domino: Detroit City Blues
073 Champion Jack Dupree: Junker Blues
074 Champion Jack Dupree: My Cabin Inn
075 Professor Longhair: Tipitina
076 Professor Longhair: In The Night
077 Muddy Waters: Rollin’ and Tumblin’ Part1
078 Muddy Waters: Rollin’ and Tumblin’ Part2
079 Hambone Willie Newbern: Roll and Tumble Blues
080 Hambone Willie Newbern: Nobody Knows (What The Good Deacon Does)
081 Robert Johnson: If I Had Possession Over Judgment Day
082 Robert Johnson: Travelling Riverside Blues
083 Elmore James: Rollin’ and Tumblin’
084 Elmore James: I’m Worried
085 Jeff Beck: Rollin’ and Tumblin’
086 Hardrock Gunter and the Pebbles: Birmingham Bounce
087 Hardrock Gunter and the Pebbles: How Can I Believe You Love Me
088 Red Foley: Birmingham Bounce
089 Red Foley With The Dixie Dons: Choc’late Ice Cream Cone
090 Amos Milburn: Birmingham Bounce
091 Amos Milburn: I Love Her
092 Hank Snow & His Rainbow Ranch Boys: I’m Moving On
093 Hank Snow & His Rainbow Ranch Boys: With This Ring, I Thee Wed
094 Ray Charles: I’m Moving On
095 Ray Charles: I Believe To My Soul
096 The Rolling Stones: I’m Moving On
097 Ruth Brown: Teardrops from My Eyes
098 Ruth Brown: Am I Making The Same Mistake Again?
099 Wynonie Harris With Lucky Millinder: Teardrops From My Eyes
100 Lucky Millinder: Please Open Your Heart
101 Arkie Shibley And His Mountain Dew Boys: Hot Rod Race
102 Arkie Shibley And His Mountain Dew Boys: I’m Living Alone With An Old Love
103 Tiny Hill And His Orchestra: Hot Rod Race
104 Les Paul & Mary Ford: High the Moon
105 Les Paul: Walkin’ And Whistlin’ Blues
106 Benny Goodman & His Orchestra with Helen Forrest: High the Moon
107 Benny Goodman & His Orchestra with Helen Forrest: The Fable Of The Rose
108 Ella Fitzgerald: How High the Moon
109 Jackie Brenston with His Delta Cats: Rocket 88
110 Jackie Brenston with His Delta Cats: Come Back Where You Belong
111 The Jimmy Cotton Blues Quartet: Rocket 88
112 Little Richard: Good Golly, MIss Molly
113 Little Richard: Hey-Hey-Hey-Hey (Goin’ Back To Birmingham)
114 The Dominoes: Sixty Minute Man
115 The Dominoes: I Can’t Escape From You
116 Roberta Lee And Hardrock Gunter: Sixty Minute Man
117 Hardrock Gunter And Roberta Lee: Tennessee Blues
118 Johnnie Ray with the Four Lads: Cry
119 Johnnie Ray with the Four Lads: The Little White Cloud That Cried
120 Stan Freberg: Try
121 Stan Freberg: Pass The Udder Udder
122 The Clovers: One Mint Julep
123 The Clovers: Middle Of The Night
124 Ray Charles: One Mint Julep
125 Ray Charles: Let’s Go
126 Bill Haley and the Saddlemen: Rock the Joint
127 Bill Haley and the Saddlemen: Icy Heart
128 Bill Haley and His Comets: Rock the Joint
129 Bill Haley and His Comets: How Many
130 The Dominoes: Have Mercy Baby
131 The Dominoes: Deep Sea Blues
132 James Brown: Have Mercy Baby
133 James Brown And The Famous Flames: Just Won’t Do Right
134 Lloyd Price: Lawdy Miss Clawdy
135 Lloyd Price: Mailman Blues
136 Elvis Presley: Lawdy Miss Clawdy
137 Elvis Presley: Shake, Rattle And Roll
138 Hank Williams and the Drifting Cowboys: Kaw-Liga
139 Hank Williams and the Drifting Cowboys: Your Cheatin’ Heart
140 Champ Butler With The Buddy Cole Quintet: Kaw-Liga
141 Champ Butler: Fit As A Fiddle
142 Willie Mae “Big Mama” Thornton: Hound Dog
143 Willie Mae “Big Mama” Thornton: Night Mare
144 Elvis Presley: Hound Dog
145 Elvis Presley: Don’t Be Cruel
146 Big Joe Turner: Honey Hush
147 Big Joe Turner: Crawdad Hole
148 The Johnny Burnette Rock ‘n Roll Trio: Honey Hush
149 Clyde McPhatter and the Drifters: Money Honey
150 Clyde McPhatter and the Drifters:The Way I Feel
151 Elvis Presley: Money Honey
152 Elvis Presley: One Sided Love Affair
153 The Crows: Gee
154 The Crows: I Love You So
155 Jan and Dean: Gee
156 Jan and Dean: Such A Good Night For Dreaming
157 Joe Turner & His Blues Kings: Shake, Rattle, and Roll
158 Joe Turner & His Blues Kings: You Know I Love You
159 Bill Haley And His Comets: Shake, Rattle And Roll
160 Bill Haley And His Comets: A. B. C. Boogie
161 The Midnighters: Work with Me, Annie
162 The Midnighters: Until I Die
163 The Midnighters: Annie Had a Baby
164 The Midnighters: She’s The One
165 The Midnighters: Annie’s Aunt Fannie
166 The Midnighters: Crazy Loving (Stay With Me)
167 The Chords: Sh-Boom
168 The Chords: Little Maiden
169 The Crew-Cuts: Sh-Boom
170 The Crew-Cuts: I Spoke Too Soon
171 Bill Haley and His Commets: (We’re Gonna) Rock Around the Clock
172 Bill Haley and His Commets: Thirteen Women (And Only One Man In Town)
173 The Sex Pistols: Rock Around the Clock
174 The Robins: Riot in Cell Block #9
175 The Robins: Wrap It Up
176 Wanda Jackson: Riot In Cell Block Number Nine
177 Wanda Jackson: Little Charm Bracelet
178 Elvis Presley: That’s All Right
179 Elvis Presley: Blue Moon Of Kentucky
180 The Beatles: That’s All Right (Mama)
181 Paul MacCartney: Blue Moon Of Kentucky
182 The Penguins: Earth Angel (Will You Be Mine)
183 The Penguins: Hey Senorita
184 Marvin Berry & the Starlighters: Earth Angel (Will You Be Mine)
185 LaVern Baker & the Gliders: Tweedlee Dee
186 LaVern Baker & the Gliders: Tomorrow Night
187 Georgia Gibbs: Tweedle Dee
188 Georgia Gibbs: You’re Wrong, All Wrong
189 Johnny Ace with the Johnny Otis Orchestra: Pledging My Love
190 Johnny Ace with the Johnny Otis Orchestra: No Money
191 Aretha Franklin: Pledging My Love~The Clock
192 Aretha Franklin: Share Your Love With Me
193 Ray Charles: I’ve Got a Woman
194 Ray Charles: Come Back Baby
195 Jimmy McGriff: I’ve Got a WomanPart I.Ⅱ
196 Bo Diddley: Bo Diddley
197 Bo Diddley: I’m A Man
198 Buddy Holly: Bo Diddley
199 Chuck Berry: Maybellene
200 Chuck Berry: Wee Wee Hours
201 Jim Lowe: Maybellene
202 Jim Lowe: René La Rue
203 Little Richard: Tutti Frutti
204 Little Richard: I’m Just A Lonely Guy
205 Elvis Presley: Tutti Frutti
206 Elvis Presley: Blue Suede Shoes
207 Carl Perkins: Blue Suede Shoes
208 Carl Perkins: Honey, Don’t!
209 The Plastic Ono Band: Blue Suede Shoes
210 Elvis Presley: Heartbreak Hotel
211 Elvis Presley: Was The One
212 Guns N’ Roses: Heartbreak Hotel

村上春樹: 風の歌を聴け で流れる他の音楽たち

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