- 古いロックン・ロール
- 最初のロックン・ロールのレコード
- 最初のロックンロールはなんだった?
- 1 Norman Granz’ Jazz At The Philharmonic: Blues, Part 2
- 2 Joe Liggins & His Honeydrippers: The Honeydripper
- 3 Helen Humes with the Bill Doggett Octet: Be-Baba-Leba
- 4 Freddie Slack & His Orchestra with Ella Mae Morse: House of Blue Lights
- 5 Arthur “Big Boy” Crudup: That’s All Right
- 6 Jack McVea & His All Stars: Open the Door, Richard
- 7 Lonnie Johnson: Tomorrow Night
- 8 Wynonie Harris: Good Rockin’ Tonight
- 9 Wild Bill Moore: We’re Gonna Rock, We’re Gonna Roll
- 10 The Orioles: It’s Too Soon to Know
- 11 John Lee Hooker: Boogie Chillen
- 12 Arthur Smith and the Crackerjacks: Guitar Boogie
- 13 Stick McGhee & his Buddies: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
- 14 Jimmy Preston & His Prestonians: Rock the Joint
- 15 Louis Jordan & His Tympany Five: Saturday Night Fish Fry, Part 1
- 16 Professor Longhair: Mardi Gras in New Orleans
- 17 Fats Domino: The Fat Man
- 18 Muddy Waters: Rollin’ and Tumblin’
- 19 Hardrock Gunter & the Pebbles: Birmingham Bounce
- 20 Hank Snow & His Rainbow Ranch Boys: I’m Moving On
- 21 Ruth Brown: Teardrops from My Eyes
- 22 Arkie Shibley & His Mountain Dew Boys: Hot Rod Race
- 23 Les Paul & Mary Ford: High the Moon
- 24 Jackie Brenston with His Delta Cats: Rocket 88
- 25 The Dominoes: Sixty Minute Man
- 26 Johnnie Ray with the Four Lads: Cry
- 27 The Clovers: One Mint Julep
- 28 Bill Haley & the Saddlemen: Rock the Joint
- 29 The Dominoes: Have Mercy Baby
- 30 Lloyd Price: Lawdy Miss Clawdy
- 31 Hank Williams With His Drifting Cowboys: Kaw-Liga
- 32 Willie Mae “Big Mama” Thornton: Hound Dog
- 33 Big Joe Turner: Honey Hush
- 34 Clyde McPhatter & the Drifters: Money Honey
- 35 The Crows: Gee
- 36 Joe Turner & His Blues Kings: Shake, Rattle, and Roll
- 37 The Midnighters: Work with Me, Annie
- 38 The Chords: Sh-Boom
- 39 Bill Haley and His Commets: Rock Around the Clock
- 40 The Robins: Riot in Cell Block #9
- 41 Elvis Presley: That’s All Right
- 42 The Penguins: Earth Angel (Will You Be Mine)
- 43 LaVern Baker & the Gliders: Tweedle Dee
- 44 Johnny Ace with the Johnny Otis Orchestra: Pledging My Love
- 45 Ray Charles: I’ve Got a Woman
- 46 Bo Diddley: Bo Diddley
- 47 Chuck Berry: Maybellene
- 48 Little Richard: Tutti Frutti
- 49 Carl Perkins: Blue Suede Shoes
- 50 Elvis Presley: Heartbreak Hotel
- おまけ
- 古いロックン・ロール 関連 Playlist
- 村上春樹: 風の歌を聴け で流れる他の音楽たち
古いロックン・ロール
微かな南風の運んでくる海の香りと焼けたアスファルトの匂いが、
―村上春樹,風の歌を聴け
僕に昔の夏を想い出させた。
女の子の肌のぬくもり、
古いロックン・ロール、
洗濯したばかりのボタン・ダウン・シャツ、
プールの更衣室で喫った煙草の匂い、
微かな予感、
みんないつ果てるともない甘い夏の夢だった。
そしてある年の夏(いつだったろう?)、
夢は二度と戻っては来なかった。
ロックン・ロールの誕生
ここに出てくる『古いロックン・ロール』は、
どんな曲だろう?
そもそも『ロックン・ロール』って、
いつ頃からあるんだっけ?なんて始めたらきりがない。
ただ少なくとも1951年以降、
ラジオDJアラン・フリードがこの言葉を頻繁に使っていた。
番組でR&Bなどの黒人音楽を白人向けに紹介する際、
このワードで広めたということは間違いない。
そうやって1950年代に白人と黒人の子供たちに同じ音楽を聴かせることで、
彼はアメリカのポップ・カルチャーにおける人種の壁を打ち破った先駆者となったのだ。
最初のロックン・ロールのレコード
じゃあ『ロックン・ロール』のレコードの最初は?となると、
当たり前だけどあれやこれやいろいろと言われている。
まあこういう『何かの最初』ってやつは、
往々にしてハッキリコレ!と断定できるものがないことが多い。
それでも、
いろんな人がいろんな曲を挙げている。
最初のロックンロールはなんだった?
そんな中、
一冊面白い本がある。
タイトルは『What Was the First Rock ‘n’ Roll Record?』、
1992年ジム・ドーソンとスティーブ・プロペスが書いたもの。
ここでは『ロックンロールの発展に影響を与えた曲』を、
時系列で50曲挙げている。
これが最初のロックンロールのレコードだ!ということではなくて、
発展に影響を与えた曲。
このアプローチ方法は、
とても良いんじゃないだろうか?
そもそも、
1曲に絞ろうとするのは無理がある。
この本に出てくる50曲、
ちょっと聴いてみたくなる。
ということで、
順番に関連曲も含めながら。
1 Norman Granz’ Jazz At The Philharmonic: Blues, Part 2
まず1曲目は1944年、
ノーマン・グランツがプロデュースしたジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック(JATP)。
1944年7月2日日曜日、
ロサンゼルスのフィルハーモニック・オーディトリアムで開催されたライヴ音源『Blues』のPart2。
曲のクレジットは、
『Traditional』となっている。
演奏者の方は、
こんな感じ。
- Bass – Johnny Miller
- Drums – Lee Young
- Guitar – Les Paul
- Piano – “Shorty” Nadine
- Tenor Saxophone – Illinois Jacquet, Jack McVea
- Trombone – J.J. Johnson
ピアノの”Shorty” Nadineは、
ナット・キング・コールだ。
ネイディーンというのは、
実は彼の奥さんの名前。
レーベルの問題で、
本人の名前は出せず名前を変えたわけだね。
この時の模様を収めたものが、
3枚組の78 RPM Record。
演奏からは2年後、
1946年リリースの『Norman Granz’ Jazz At The Philharmonic Vol. 4』。
Track | Title | Written by |
A | Blues Part 1 | Traditional |
B | Blues Part 2 | Traditional |
10分以上の曲なので、
当然片面には収まらない。
なので、
2枚目のA.B面と3枚目のA面に分けて入っている。
今では1998年の『The Complete Jazz At the philharmonic on verve』で通して聴けるが、
よく聴くとここで分けたんだなという箇所がわかる。
Chuck Berry: Rockin’ at the Philharmonic
チャック・ベリー、
1958年『One Dozen Berrys』収録のインスト曲『Rockin’ at the Philharmonic』。
Jazz At The Philharmonicに対して、
Rockin’ at the Philharmonic。
2 Joe Liggins & His Honeydrippers: The Honeydripper
2曲目はジョー・リギンズ & ヒズ・ハニードリッパーズ、
1945年の『The Honeydripper』。
Track | Title | Written by |
A | The Honeydripper – Part 1 | Joe Liggins |
B | The Honeydripper – Part 2 | Joe Liggins |
曲を書いたのは、
リギンズ自身。
こちらも1曲目と同じようにA.B面で、
Part1.2に分けて吹き込まれている。
このレコードをリリースしたExclusive Recordsオーナーのレオン・ルネが曲の短縮依頼した際、
リギンズが両面に吹き込む提案をしたことによるらしい。
Race Recordsチャートと呼ばれていたR&Bチャートで、
この曲は1945年9月から1946年1月の18週に渡って1位というかなりの大ヒット。
形成期のR&Bコンボ・スタイルにおける最も初期の大ヒット曲として、
ロックンロール発展の重要な先駆けとなった曲。
King Curtis And His Orchestra: Honey Dripper – Part I.II
カヴァーとしては、
キング・カーチス楽団1959年のシングル。
Track | Title | Written by |
A | Honey Dripper – Part I | Joe Liggins |
B | Honey Dripper – Part II | Joe Liggins |
3 Helen Humes with the Bill Doggett Octet: Be-Baba-Leba
3曲目はヘレン・ヒュームズ・ウィズ・ザ・ビル・ドゲット・オクテット、
1945年の『Be-Baba-Leba』。
アル・ルイスとアル・シャーマンが書いた、
A面『Every Now And Then』のB面でのリリース。
Track | Title | Written by |
A | Every Now And Then | Sherman, Lewis |
B | Be-Baba-Leba | Helen Humes |
曲を書いたのは、
ヒュームズ自身。
R&Bが、
最初にビバップの影響を受けた例の1つとして選ばれている。
A面と聴き比べると、
B面はやはりちょっと違う。
Thurston Harris: Be-Baba-Leba
カヴァーとしては、
サーストン・ハリス1958年のシングル。
Track | Title | Written by |
A | Be Baba Leba | Helen Humes |
B | I’m Out To Getcha | Otis Blackwell |
4 Freddie Slack & His Orchestra with Ella Mae Morse: House of Blue Lights
4曲目はフレディ・スラック楽団とエラ・メイ・モース、
1946年の『House of Blue Lights』。
ドン・レイと、
フレディ・スラックが書いた曲。
レイとポール・ウェストンが書いてモースが唄う『Hey Mr. Postman』をB面に、
A面でのリリース。
Track | Title | Written by |
A | House of Blue Lights | Raye, Slack |
B | Hey Mr. Postman | Raye, Weston |
1940年代に、
既に白人のR&Bがちゃんとあったという例。
モースの音楽スタイルはジャズ・ブルース・カントリーを融合したものだったため、
彼女は最初のロックンロール歌手と呼ばれることもある。
Chuck Miller: House of Blue Lights
カヴァーとしては、
チャック・ミラー1955年のシングル。
Track | Title | Written by |
A | House of Blue Lights | Raye, Slack |
B | Can’t Help Wonderin’ | Chuck Miller |
5 Arthur “Big Boy” Crudup: That’s All Right
5曲目はアーサー・”ビッグ・ボーイ”・クラダップ、
1947年の『That’s All Right』。
書いたのは、
クラダップ自身。
自身が書いたいかにもブルーズな『Crudup’s After Hours』をA面に、
B面でのリリース。
Track | Title | Written by |
A | Crudup’s After Hours | Arthur Crudup |
B | That’s All Right | Arthur Crudup |
この曲はエルヴィス・プレスリーが1954年にカヴァーしてリリースしている方が有名だろうけど、
その7年前に既にこんな感じで存在していたのだ。
そして1949年、
RCA初の45回転シングル・フォーマットのR&Bレコードとして再リリースされている。
Jimmy Rogers: That’s All Right
カヴァーは、
ジミー・ロジャース1950年のシングル。
自身が書いた『Ludella』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | That’s All Right | Arthur Crudup |
B | Ludella | Bill Monroe |
6 Jack McVea & His All Stars: Open the Door, Richard
6曲目はジャック・マクヴィア&ヒズ・オール・スターズ、
1946年『Open the Door, Richard』。
書いたのは、
マクヴィアとフランク・クラーク。
B面は、
ドラムズのラボン・タラントが書いて唄った『Lonesome Blues』。
Track | Title | Written by |
A | Open the Door, Richard | McVea, Clarke |
B | Lonesome Blues | Rabon Tarrant |
50年代のロックンロールの定番となる、
初期のノベルティR&B。
商業用としては、
フェード・アウト使用の初期のレコードの1つ。
Billy Adams: Open the Door, Richard
1966年、
ビリー・アダムスがこの曲をカヴァーしている。
BBキングとジョー・ジョセアが書いた『Rock Me Baby』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Open the Door, Richard | Howell, McVea |
B | Rock Me Baby | King, Josea |
7 Lonnie Johnson: Tomorrow Night
7曲目はロニー・ジョンソン、
1948年の『Tomorrow Night』。
元々はもっと古くて、
サム・コズロウとウィル・グロスが1939年に書いた曲。
Track | Title | Written by |
A | Tomorrow Night (Lonnie Johnson’s Theme Song) | |
B | What A Woman | Lonnie Johnson |
書かれた年には、
多くの78RPMがリリースされている。
例えば、
ホレス・ハイトとミュージカル・ナイツのヴァージョンなんかは人気が高かったそうだ。
ジョンソンのものには書いた2人のクレジットがなくて、
ただ『Lonnie Johnson’s Theme Song』となっている。
初めてポップ・チャートでヒットした、
カントリー・ブルーズ。
B面は、
自身の書いた『What A Woman』。
Elvis Presley: Tomorrow Night
エルヴィス・プレスリーが、
1965年の『Elvis For Everyone!』でカヴァーしている
B.B.King: Tomorrow Night
B.B.キングは、
1963年『Mr. Blues』でカヴァー。
8 Wynonie Harris: Good Rockin’ Tonight
8曲目はワイノニー・ハリス、
1948年の『Good Rockin’ Tonight』。
書いたのは、
ロイ・ブラウンで自身も1947年にリリースしている。
B面は、
ハリスが書いた『Good Morning Mr. Blues』。
Track | Title | Written by |
A | Good Rockin’ Tonight | Brown |
B | Good Morning Mr. Blues | Harris |
歌詞の中に『Well I heard the news, there’s good rocking tonight!』とあって、
この『rocking』がこの後いろいろな曲で使われるようになる。
The Honeydrippers: Rockin’ at Tonight
カヴァーとしてはちょっと時代が違い過ぎるけど、
ロバート・プラントのザ・ハニードリッパーズ1984年『The Honeydrippers: Volume One』収録曲。
このアルバムにはジミー・ペイジも参加しているけど、
ここでのギターはジェフ・ベック。
9 Wild Bill Moore: We’re Gonna Rock, We’re Gonna Roll
9曲目はワイルド・ビル・ムーア、
1948年の『We’re Gonna Rock, We’re Gonna Roll』。
書いたのは、
ムーア自身。
サックスは、
ポール・ウィリアムズ。
ホンキング・サックスによる、
最初のヒット曲。
Track | Title | Written by |
A | We’re Gonna Rock | William Moore |
B | Harlem Parade | William Moore |
Wild Bill Moore: Rock And Roll
翌年ムーアは、
ついにそのまんま『Rock And Roll』という曲をリリースしている。
ヴォーカルは、
スキャットマン・クローザースらしい。
とはいえ、
いわゆるロックンロールという感じでもないんだけど。
Track | Title | Written by |
A | Rock And Roll | Bill Moore |
B | Bright Light Blues | Bill Moore |
10 The Orioles: It’s Too Soon to Know
10曲目はジ・オリオールズ、
1948年の『It’s Too Soon to Know』。
書いたのは、
デボラ・チェスラー。
Track | Title | Written by |
A | It’s Too Soon To Know | Deborah Chessler |
B | Barbra Lee | Deborah Chessler |
R&Bボーカルグループによる、
最初のヒット曲の一つ。
Esther Phillips: Too Soon to Know
カヴァーはアーマ・トーマス、
1964年のシングル。
Track | Title | Written by |
A | It’s Too Soon To Know | Deborah Chessler |
B | That’s All I Ask | Naomi Neville |
11 John Lee Hooker: Boogie Chillen
11曲目はジョン・リー・フッカー、
1948年の『Boogie Chillen』。
書いたのは、
フッカー自身。
同じくフッカーは書いた『Sally May』をA面に、
B面でリリースされている。
Track | Title | Written by |
A | Sally May | Hooker |
B | Boogie Chillen’ | Hooker |
エレキ化された、
デルタブルーズの最初の大ヒット曲。
フッカーは、
この曲を何度も再録音している。
その一例が、
1950年に吹き込んだ『Boogie Chillen’#2』。
John Fred & His Playboys: Boogie Chillen
カヴァーは、
ジョン・フレッド&ヒズ・プレイボーイ・バンド。
1965年
デヴュー・アルバム『John Fred & His Playboys』に収録されている。
Canned Heat & John Lee Hooker: Boogie Chillen No. 2
あとはキャンド・ヒートがフッカーと共に、
この曲を演っているやつが結構良い。
1971年、
キャンド・ヒートとフッカーのアルバム『Hooker ‘N Heat』の収録曲『Boogie Chillen No. 2』。
12 Arthur Smith and the Crackerjacks: Guitar Boogie
12曲目はアーサー・スミス&ヒズ・クラッカージャックス、
1948年の『Guitar Boogie』。
スミスが書いたもので、
B面『Boomerang』でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Guitar Boogie | Arthur Smith |
B | Boomerang | Arthur Smith |
ただ1948年となっているけど、
実際は1945年に吹き込んで同年に1度リリースしたものの再リリース。
その時は、
テネシー・ランブラーズ・フューチャリング・セシル・キャンベル『Beaty Steel Blues』がB面。
Track | Artist | Title | Written by |
A | The Rambler Trio Featuring Arthur Smith | Guitar Boogie | Arthur Smith |
B | The Tennessee Ramblers Featuring Cecil Campbell | Beaty Steel Blues | Cecil Campbell |
いずれにしても再リリースでヒットしたことで、
ギターによるブギウギを広めることになった。
The Virtues: Guitar Boogie Shuffle
この曲のカヴァーというかリメイクとしては、
1958年フランク・ヴァーチュー&ザ・ヴァーチューズのシングルがある。
タイトルは、
改題されて『Guitar Boogie Shuffle』。
B面は、
ベス・マール / ジム・ダイアモンド / ジョン・C・ヒルが書いた『Guitar In Orbit』。
Track | Title | Written by |
A | Guitar Boogie Shuffle | A. Smith |
B | Guitar In Orbit | Hill, Diamond, Merle |
13 Stick McGhee & his Buddies: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
13曲目はスティック・マギー&ヒズ・バディーズ、
1949年の『Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee』。
スティック・マギーとJ・メイヨー・ウィリアムズによって書かれたもので、
B面のトラディショナル曲『Blues Mixture (I’d Rather Drink Muddy Water)』のA面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee | McGhee |
B | Blues Mixture (I’d Rather Drink Muddy Water) | Traditional |
この曲は、
1947年にスティック・マギーが1度ニューオーリンズでハーレム・レコードのために吹き込んでいる。
ただこのレーベルはその年に廃業、
1949年にアトランティックで再度吹き込まれてヒットしている。
パーティでの飲酒の歌として、
最初にR&Bチャートで2位とヒットした曲の一つ。
Wynonie Harris: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
この1949年には他にもこの曲がリリースされて、
ヒットしている。
その1つがワイノリー・ハリスのシングルで、
R&Bチャートで4位になっている。
B面はブラウンが書いた曲で、
『She Just Won’t Sell No More』。
Track | Title | Written by |
A | Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee | McGhee |
B | She Just Won’t Sell No More | Brown |
Lionel Hampton: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
もう1つがライオネル・ハンプトンのもので、
R&Bチャートで13位になっている。
B面はルーベル・ブレイクリーとハンプトン書いた曲、
『What’s Happenin’, Baby?』。
Track | Title | Written by |
A | Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee | McGhee |
B | What’s Happenin’, Baby? | Rubel Blakely, Lionel Hampton |
The Johnny Burnette Trio: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
少し経ってからのカヴァーとしては、
1956年ジョニー・バーネット・ロックンロール・トリオ。
B面は、
バディ・ケイとモート・ガーソンが書いた『Butterfingers』。
Track | Title | Written by |
A | Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee | McGhee |
B | Butterfingers | Buddy Kaye-Mart Garson |
14 Jimmy Preston & His Prestonians: Rock the Joint
14曲目はジミー・プレストン&ヒズ・プレストニアンズ、
1949年の『Rock the Joint』。
書いたのは、
ハリー・クラフトン / ウェンデル・ドン・キーン / ハリー・ドック・バグビー。
B面は、
『Drinking Woman』。
Track | Title | Written by |
A | Rock the Joint | Bagby, Crafton, Keene |
B | Drinking Woman | McCall, Taylor, Thompson |
初期の完全なR&Bロックナンバー、
ビル・ヘイリーがカントリーから初期のロカビリーに転換するキッカケになった曲。
Lola Ameche: Rock The Joint
同じ1952年にローラ・アメチが、
スリム・ウィレットが書いた『Don’t Let The Stars Get In Your Eyes』のB面でカヴァーしている。
Track | Title | Written by |
A | Don’t Let The Stars Get In Your Eyes | Willet |
B | Rock the Joint | Bagby-Crafton-Keene |
15 Louis Jordan & His Tympany Five: Saturday Night Fish Fry, Part 1
15曲目はルイ・ジョーダン&ヒズ・ティンパニー・ファイブ、
1949年の『Saturday Night Fish Fry, Part 1』。
書いたのは、
ルイ・ジョーダンとエリス・ローレンス・ウォルシュ。
A.B面に分けて、
シングル・リリースされている。
Track | Title | Written by |
A | Saturday Night Fish Fry (Part 1) | Louis Jordan, Ellis Walsh |
B | Saturday Night Fish Fry (Concluded) | Louis Jordan, Ellis Walsh |
12週連続、
R&Bチャートのトップ。
エレキギターに軽快なテンポにベースのミックスなど、
後のロックンロールで一般的になる要素が含まれている。
チャック・ベリーがこの曲について、
『To my recollection, Louis Jordan was the first that I heard play rock and roll』と言ったとか。
Ellis “Slow” Walsh–Eddie Williams & His Brown Buddies: Saturday Night Fish Fry
この曲のリリースの最初はジョーダンだけど、
吹き込みはエディ・ウィリアムズ&ヒズ・ブラウン・バディーズが同じ1949年だけど先みたいだ。
書いたウォルシュが、
スポークン・ボーカル。
Pearl Bailey & Jackie Mabley: Saturday Night Fish Fry
カヴァーとしては、
パール・ベイリー&マムズ・メイブリー1949年のシングル。
B面は、
アレックス・クレイマーとジョーン・ホイットニーが書いた『Not Tonight』。
こちらは、
ベイリーのソロ。
Track | Title | Written by |
A | Saturday Night Fish Fry | Louis Jordan, Ellis Walsh |
B | Not Tonight | Alex Kramer, Joan Whitney |
The Coasters: Saturday Night Fish Fry
もう1つのカヴァーはザ・コースターズ、
1966年のシングル。
ダラス・フレイジャーが書いた『She’s A Yum Yum』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Saturday Night Fish Fry | Louis Jordan, Ellis Walsh |
B | She’s A Yum Yum | Frazier |
16 Professor Longhair: Mardi Gras in New Orleans
16曲目はプロフェッサー・ロングヘア、
1949年の『Mardi Gras in New Orleans』。
何度か吹き込んでいるけど1番最初のものは、
シャッフル・ハンガリアンズとのもの。
クレジットは『Byrd』となっているけど、
これはプロフェッサー・ロングヘアの本名ヘンリー・ローランド・バードのバード。
実際は、
テレサ・テリーと共作。
B面は、
同じくバードの書いた『Professor Longhair’s Boogie』。
Track | Title | Written by |
A | Mardi Gras In New Orleans | Byrd |
B | Professor Longhair’s Boogie | Byrd |
ニューオリンズ固有のリズムを利用した、
R&Bの先駆的存在。
Fats Domino: Mardi Gras In New Orleans
ファッツ・ドミノが、
1953年にこの曲をカヴァーしている。
B面ドミノ&バーソロミューが書いた『Going To The River』と共に、
A面でシングル・リリース。
Track | Title | Written by |
A | Mardi Gras In New Orleans | D. Longhair |
B | Going To The River | D. Bartholomew, A. Domino |
17 Fats Domino: The Fat Man
17曲目はファッツ・ドミノ、
1950年の『The Fat Man』。
ドミノ&バーソロミューが書いたもので、
A面『Detroit City Blues』のB面でのリリース。
Track | Title | Written by |
A | Detroit City Blues | Bartholomew, Domino |
B | The Fat Man | Bartholomew, Domino |
ファッツ・ドミノ最初のシングルで、
最初のニューオリンズ・サウンドのヒット曲。
Champion Jack Dupree: Junker Blues
1941年チャンピオン・ジャック・デュプリー、
B面の自分の曲『My Cabin Inn』のA面でリリース。
元々この曲はニューオーリンズ出身のブルースとブギウギのピアニスト、
ドライブ・エム・ダウンとして知られるウィリー・ホールによって1920年代に書かれたもの。
Track | Title | Written by |
A | Junker Blues | Willie Hall |
B | My Cabin Inn | Bartholomew, Domino |
この曲が、
ドミノの『The Fat Man』のベースとなっている。
Professor Longhair: Tipitina
1953年、
ロングヘアの『Tipitina』のベースでもある。
Track | Title | Written by |
A | Tipitina | Byrd, Matassa |
B | In The Night | Byrd, Matassa |
18 Muddy Waters: Rollin’ and Tumblin’
18曲目はマディ・ウォーターズ、
1950年の『Rollin’ and Tumblin’』。
A.B面共に『Rollin’ and Tumblin’』で、
Part 1.2になっている。
ライターのクレジットは、
ウォーターズ自身になっている。
Track | Title | Written by |
A | Rollin’ and Tumblin’ – Part 1 | Muddy Waters |
B | Rollin’ and Tumblin’ – Part 2 | Muddy Waters |
初期のモダンなエレキによる、
シカゴ・ブルーズ。
Hambone Willie Newbern: Roll and Tumble Blues
ウォーターズのこの曲のクレジットは本人になっているけど、
元々は1929年にハムボーン・ウィリー・ニューバーンが最初に吹き込んだものがオリジナル。
A面『Nobody Knows (What The Good Deacon Does)』のB面でリリースされて、
クレジットはニューバーン。
Track | Title | Written by |
A | Nobody Knows (What The Good Deacon Does) | ※Non Credit |
B | Rollin’ and Tumblin’ – Part 2 | Newbern |
Robert Johnson: If I Had Possession Over Judgment Day / Travelling Riverside Blues
ロバート・ジョンソン1936年吹き込みの『If I Had Possession Over Judgment Day』と、
1937年の『Travelling Riverside Blues』はニューバーンの曲が元になっている。
どちらも、
1961年『King of the Delta Blues Singers』に収録されて初めて世に出ている。
Elmore James: Rollin’ and Tumblin’
エルモア・ジェームズが1960年に、
この曲をカヴァーしている。
自身の『I’m Worried』をB面に、
A面でリリース。
曲のクレジットは、
ボビー・ロビンソンになっている。
Track | Title | Written by |
A | Rollin’ And Tumblin’ | B. Robinson |
B | I’m Worried | E. James |
Jeff Beck: Rollin’ and Tumblin’
ジェフ・ベック、
2000年のアルバム『You Had It Coming』でのカヴァー。
ヴォーカルは、
イモージェン・ヒープ。
19 Hardrock Gunter & the Pebbles: Birmingham Bounce
19曲目はハードロック・ガンター、
1950年の『Birmingham Bounce』。
B面『How Can I Believe You Love Me』と共に、
ガンターが書いた曲。
Track | Title | Written by |
A | Birmingham Bounce | Gunter |
B | How Can I Believe You Love Me | Gunter |
ダンスフロアの “rockin'” に関する白人のポピュラーレコードで、
最も初期のものの一つ。
Red Foley: Birmingham Bounce
レッド・フォーリーがカヴァーしたこの曲は、
オリジナルよりもヒットしている。
フェイマス・ラシュアが書いた、
フォーリーとザ・ディキシー・ドンズの『Choc’late Ice Cream Cone』のB面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Choc’late Ice Cream Cone | Famous Lashua |
B | How Can I Believe You Love Me | Gunter |
Amos Milburn: Birmingham Bounce
1950年、
エイモス・ミルバーンもカヴァーしている。
フランク・ヘイウッドとモンロー・タッカーが書いた『I Love Her』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Birmingham Bounce | Hardrock Gunter |
B | I Love Her | F. Heywood, M. Tucker |
20 Hank Snow & His Rainbow Ranch Boys: I’m Moving On
20曲目はハンク・スノウ・アンド・ヒズ・レインボー・ランチ・ボーイズ、
1950年『I’m Moving On』。
書いたのは、
クラレンス・E・スノー。
エド・ネルソン・ジュニアとジャック・ロリンズ、
スティーブ・ネルソンが書いた『With This Ring I Thee Wed』のB面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | With This Ring I Thee Wed | S. Nelson, J. Rollins, E. Nelson, Jr. |
B | I’m Moving On | Clarence E. Snow |
本格的なブギリズムによる、
トレイン・ソングの最初の大ヒット曲。
Ray Charles: I’m Moving On
レイ・チャールズがこの曲を、
1959年にカヴァーしている。
自身の曲『I Believe To My Soul』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | I’m Moving On | Hank Snow |
B | I Believe To My Soul | Ray Charles |
The Rolling Stones: I’m Moving On
ストーンズ1965年リリース、
UKのEP『Got Live If You Want It!』にもこの曲のカヴァーが収録されている。
21 Ruth Brown: Teardrops from My Eyes
21曲目はルース・ブラウン・ウィズ・バド・ジョンソンズ・オーケストラ、
1950年の『Teardrops from My Eyes』。
書いたのは、
ルドルフ・トゥームズ。
ヘレン・トーマスが書いた『Am I Making The Same Mistake Again?』をB面に、
A面でリリース。
アトランティックが、
新しい45回転レコードフォーマットで発売した最初の曲。
Track | Title | Written by |
A | Teardrops from My Eyes | Toombs |
B | Am I Making The Same Mistake Again? | Thomas |
ビルボード誌のR&Bヒット曲として11週連続1位、
この曲でブラウンはR&Bのファーストレディとしての地位を築いた。
Wynonie Harris With Lucky Millinder: Teardrops From My Eyes
同じ1950年、
ワイノニー・ハリスとラッキー・ミリンダー楽団がこの曲をカヴァーしている。
ヘンリー・グローバーとサリー・ニックスが書いて、
ミリンダー楽団と共にリー・リチャードソンが唄う『Please Open Your Heart』のA面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Teardrops from My Eyes | Rudolf Toombs |
B | Please Open Your Heart | Nix, Glover |
22 Arkie Shibley & His Mountain Dew Boys: Hot Rod Race
22曲目はアーキー・シブリーとマウンテン・デュー・ボーイズ、
1950年の『Hot Rod Race』。
書いたのは、
ジョージ・ウィルソン。
ただ実際に書いたのは、
息子のロン・ウィルソンらしい。
唄っているのは、
アーキー・シブリー。
B面『I’m Living Alone With An Old Love』は、
レオン・ケリーがヴォーカル。
Track | Title | Written by |
A | Hot Rod Race | G. Wilson |
B | I’m Living Alone With An Old Love | G. Wilson |
1950年代と1960年代の自動車文化のために録音された、
一連のホットロッドソングの先駆け。
Tiny Hill And His Orchestra: Hot Rod Race
同じ1950年、
タイニー・ヒル楽団がこの曲をカヴァーしている。
ジェニー・ルー・カーソンとロイ・ボトキンがかいた『Lovebug Itch』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Hot Rod Race | G. Wilson |
B | Lovebug Itch | Carson, Boptkin |
23 Les Paul & Mary Ford: High the Moon
23曲目はレス・ポール&マリー・フォード、
1951年の『High the Moon』。
モーガン・ルイスと、
ナンシー・ハミルトンが書いたもの。
レス・ポール自身が書いたインスト曲『Walkin’ And Whistlin’ Blues』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | How High The Moon | Morgan Lewis, Nancy Hamilton |
B | Walkin’ And Whistlin’ Blues | Les Paul |
オーバーダブや早回しなど工夫を広範に使用した、
最初の大ヒット曲。
Benny Goodman & His Orchestra – Helen Forrest: How High the Moon
この曲の元々は、
1940年のブロードウェイ・レビュー『Two for the Show』で取り上げられたもの。
最初の吹き込みは1940年、
ヘレン・フォレストをフィーチャーしたベニー・グッドマン楽団。
ビックレー・ライヒナーとヨーゼフ・マイロウが書いた、
A面『The Fable Of The Rose』のB面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | The Fable Of The Rose | Reichner, Myrow |
B | How High the Moon | Lewis, Hamilton |
Ella Fitzgerald: How High the Moon
エラ・フィッツジェラルド、
1960年の『Mack The Knife – Ella In Berlin』での圧巻のカヴァー。
24 Jackie Brenston with His Delta Cats: Rocket 88
24曲目はジャッキー・ブレンストン・ウィズ・ヒズ・デルタ・キャッツ、
1951年の『Rocket 88』。
ブレンストンのクレジットがある、
B面『Come Back Where You Belong』のA面でリリース。
曲のクレジットはブレンストンだけど、
アイク・ターナーも関わっている。
そもそもデルタ・キャッツは、
実際にはターナーのキングス・オブ・リズムのバックバンド。
ブレンストンは、
アイク・ターナーのサックス奏者だった。
Track | Title | Written by |
A | Rocket 88 | Jackie Brenston |
B | Come Back Where You Belong | Jackie Brenston |
間接的に、
サンレコードの発足を手助けした。
エレキギターの歪んだ音と忙しないブギ・ビートによって強められた演奏が、
50年代の数多くのレコードに影響を与えることになる。
The Jimmy Cotton Blues Quartet: Rocket 88
ザ・ジェイムズ・コットン・ブルーズ・カルテット、
1966年のカヴァーはコンピ・アルバム『Chicago/The Blues/Today! Vol. 2』収録曲。
Little Richard: Good Golly, MIss Molly
リトル・リチャード1958年の『Good Golly, MIss Molly』は、
この『Rocket 88』のイントロのターナーのイントロそのままにリメイクしたもの。
1958年リチャードが書いたB面『Hey-Hey-Hey-Hey (Goin’ Back To Birmingham)』と共に、
A面でリリース。
書いたのは、
ジョン・マラスカルコとロバート・ブラックウェル。
Track | Title | Written by |
A | Good Golly, MIss Molly | Marascalco, Blackwell |
B | Hey-Hey-Hey-Hey | R. Penniman |
25 The Dominoes: Sixty Minute Man
25曲目はザ・ドミノズ、
1951年の『Sixty Minute Man』。
書いたのは、
ビリー・ウォードとローズ・マークス。
2人が書いたB面『I Can’t Escape From You』と共に、
A面としてリリース。
Track | Title | Written by |
A | Sixty Minute Man | Ward, Marks |
B | I Can’t Escape From You | Ward, Marks |
ポップチャートでヒット(最高位17位)した、
最初のR&Bレコードの1つ。
Roberta Lee And Hardrock Gunter: Sixty Minute Man
1951年、
ハードロック・ガンターとロバータ・リーがこの曲をカヴァーしている。
ジェイ・スペクターが書いた『Tennessee Blues』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Sixty Minute Man | William Ward, Rose Marks |
B | Tennessee Blues | Jay Spector |
26 Johnnie Ray with the Four Lads: Cry
26曲目はジョニー・レイ・ウィズ・ザ・フォー・ラッズ、
1951年の『Cry』。
書いたのは、
チャーチル・コールマン。
レイ自身が書いた『The Little White Cloud That Cried』をB面に、
A面でリリース。
ビルボード・チャートでそれぞれ1位と2位、
R&Bベストセラーリストでも1位と6位になっている。
Track | Title | Written by |
A | Cry | Kohlman |
B | The Little White Cloud That Cried | J. Ray |
50年代最初の10代のアイドルで、
泣きのR&Bの先駆けになった。
Stan Freberg: Try
この『Cry』のパロディ・ヴァージョンが、
スタン・フリーバーグ1952年の『Try』。
フリーバーグとルビー・ラクシンが書いたもので、
B面『Pass The Udder Udder』のA面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Try | Rubin Raksin, Stan Freberg |
B | Pass The Udder Udder | Rubin Raksin, Stan Freberg |
27 The Clovers: One Mint Julep
27曲目はザ・クローバーズ、
1952年の『One Mint Julep』。
書いたのは、
ルディ・トゥームズ。
ヌゲトレが書いた『Middle Of The Night』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | One Mint Julep | Toombs |
B | Middle Of The Night | Nugetre |
初期のドリンキング・ヒット・ソングで、
テナー・サックスのソロにスポット・ライトを当てたヴォーカル・グループの先駆的ヒット曲。
Ray Charles: One Mint Julep
レイ・チャールズが、
この曲をカヴァーしている。
1961年、
自身の書いた『Let’s Go』をB面にA面でリリース。
インスト曲で、
アレンジはクインシー・ジョーンズ
ちなみにB面の方のアレンジは、
ラルフ・バーンズ。
Track | Title | Written by | Arranger |
A | One Mint Julep | R. Toombs | Quincy Jones |
B | Let’s Go | R. Charles | Ralph Burns |
28 Bill Haley & the Saddlemen: Rock the Joint
既に『14』でジミー・プレストン&ヒズ・プレストニアンズ、
1949年の曲でこの『Rock the Joint』は出てきている。
書いたのは、
ハリー・クラフトン / ウェンデル・ドン・キーン / ハリー・ドック・バグビー。
こちらは、
ビル・ヘイリーとサドルメン1952年のカヴァー。
マイヤー・ベルクとモーティ・バークが書いた『Icy Heart』をA面に、
B面でリリースされている。
Track | Title | Written by |
A | Icy Heart | Berk Berk |
B | Rock the Joint | Bagby-Crafton-Keene |
このきょくの成功で、
ヘイリーはヒルビリーからR&Bへと移行。
スラップバック・エコーの使用と打楽器としてのベース弦の打ち鳴らしが、
ロカビリー・サウンドの基礎を確立。
Bill Haley and His Comets: Rock the Joint
1957年にヘイリーは、
コメッツと共にこの曲を再び吹き込んでいる。
B面は、
ハル・ブレアとハワード・バーンズが書いた『How Many』。
Track | Title | Written by |
A | Rock the Joint | Doc Bagby, Harry Crafton, Wendell Keene |
B | How Many | Hal Blair, Howard Barnes |
29 The Dominoes: Have Mercy Baby
29曲目はザ・ドミノス、
1952年の『Have Mercy Baby』。
書いたのは、
ビリー・ワードとローズ・マークス。
同じワードとマークスが書いた『Deep Sea Blues』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Rock the Joint | Doc Bagby, Harry Crafton, Wendell Keene |
B | How Many | Hal Blair, Howard Barnes |
リズム&ゴスペルの決定版で、
黒人ゴスペル音楽の特徴を強調した最初の人気R&Bレコード。
James Brown And The Famous Flames: Have Mercy Baby
1964年、
ジェームス・ブラウンがこの曲をカヴァーしている。
自身が書いた『Just Won’t Do Right (I Stay In The Chapel Every Night)』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Have Mercy Baby | Billy Ward |
B | Just Won’t Do Right (I Stay In The Chapel Every Night) | James Brown |
30 Lloyd Price: Lawdy Miss Clawdy
30曲目はロイド・プライス、
1952年の『Lawdy Miss Clawdy』。
書いたのは、
プライス自身。
同じく自身が書いた『Mailman Blues』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Lawdy Miss Clawdy | L. Price |
B | Mailman Blues | L. Price |
Elvis Presley: Lawdy Miss Clawdy
1956年、
エルヴィス・プレスリーがこの曲をカヴァーしている。
チャールズ・カルフーンが書いた、
A面『Shake, Rattle And Roll』のB面でのリリース。
Track | Title | Written by |
A | Shake, Rattle And Roll | Charles Calhoun |
B | Lawdy, Miss Clawdy | Lloyd Price |
31 Hank Williams With His Drifting Cowboys: Kaw-Liga
31曲目はハンク・ウィリアムズ・ウィズ・ヒズ・ドリフティング・カウボーイズ、
1952年の『Kaw-Liga』。
書いたのは、
ハンク・ウィリアムズとフレッド・ローズ。
ウィリアムズが書いた『Your Cheatin’ Heart』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Kaw-Liga | Rose, Williams |
B | Your Cheatin’ Heart | Williams |
Champ Butler: Kaw-Liga
1953年、
チャンプ・バトラー・ウィズ・ザ・バディ・コール・クインテットがカヴァー。
アル・グッドハートとアル・ホフマンとアーサー・フリードが書いた『Fit As A Fiddle』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Kaw-Liga | Rose, Williams |
B | Fit As A Fiddle | Goodhart, Hoffman, Freed |
32 Willie Mae “Big Mama” Thornton: Hound Dog
32曲目はビッグ・ママ・ソーントン・ウィズ・カンサス・シティ・ビル、
1953年の『Hound Dog』。
書いたのは、
ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー。
ジョー・オーティスの名前もクレジットされていたけど、
後に削除される。
Track | Title | Written by |
A | Hound Dog | J. Otis, J. Leiber-M. Stoller |
B | Night Mare | J. Otis, J. Leiber-M. Stoller |
影響力が大きいこの曲の最初のレコードで、
リーバーとストーラーが重要なソングライターとして確立。
Elvis Presley: Hound Dog
この曲の有名なカヴァーとなると、
エルヴィス・プレスリー1956年のもの。
オーティス・ブラックウェルが書いた『Don’t Be Cruel』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Hound Dog | Leiber-Stoller |
B | Don’t Be Cruel | Blackwell |
33 Big Joe Turner: Honey Hush
33曲目はビッグ・ジョー・ターナー、
1953年の『Honey Hush』。
書いたのは、
ターナーの奥さんルエラ・ブラウンことルー・ウィリー・ターナー。
同じくブラウンが書いた『Crawdad Hole』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Honey Hush | Brown |
B | Crawdad Hole | Brown |
ロックンロール誕生にとって重要な場所、
カンザス・シティのジャズとニューオリンズのR&Bを結合させた初期の曲。
The Johnny Burnette Rock ‘n Roll Trio: Honey Hush
ジョニー・バーネット・アンド・ザ・ロックンロール・トリオ、
1956年のアルバム『Johnny Burnette And The Rock ‘N Roll Trio』収録曲。
34 Clyde McPhatter & the Drifters: Money Honey
34曲目はクライド・マクファター・アンド・ザ・ドリフターズ、
1953年の『Money Honey』。
書いたのは、
ジェシー・ストーン。
テリー・パーカーが書いた『The Way I Feel』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Money Honey | J. Stone |
B | The Way I Feel | Parker |
ドリフターズの最初のヒットで、
マクファターがR&Bでゴスペルのフレーズと強烈さを使用し続ける元になった。
Elvis Presley: Money Honey
エルヴィス・プレスリーがこの曲をカヴァーしたのは、
1956年のシングル。
ビル・キャンベルの『One Sided Love Affair』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Money Honey | Jesse Stone |
B | One Sided Love Affair | Bill Campbell |
35 The Crows: Gee
35曲目はザ・クロウズ、
1953年の『Gee』。
書いたのは、
ヴィオラ・ワトキンスとウィリアム・デイヴィス。
同じワトキンスとデイヴィスが書いた『I Love You So』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Gee | Davis-Watkins |
B | I Love You So | Davis-Watkins |
独立レーベルによる、
最初の重要なクロスオーバーR&Bレコードのひとつ。
最初に100万枚売れた、
50年代のドゥーワップ・レコード。
Jan and Dean: Gee
ジャン&ディーンが、
1960年にカヴァーしてシングルをリリースしている。
バリー・マンとハンク・ハンターが書いた『Such A Good Night For Dreaming』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Gee | Norton, Watkins, Davis |
B | Such A Good Night For Dreaming | Mann, Hunter |
36 Joe Turner & His Blues Kings: Shake, Rattle, and Roll
36曲目はジョー・ターナー&ヒズ・ブルーズ・キングス、
195年の『Shake, Rattle, and Roll』。
書いたのは、
チャールズ・カルフーン。
ルー・ウィリー・ターナーが書いた『You Know I Love You』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Shake, Rattle, and Roll | Calhoun |
B | You Know I Love You | Lou Willie Turner |
50年代と60年代のロックンロールの形成に、
アトランティックが積極的な役割を果たすきっかけとなった。
Bill Haley And His Comets: Shake, Rattle And Roll
ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツが、
シングルで1954年にカヴァーしている。
アル・ラッセルとマックス・スピッコルが書いた『A. B. C. Boogie』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Shake, Rattle, and Roll | C. Calhoun |
B | A. B. C. Boogie | Al Russel, Max Spickol |
37 The Midnighters: Work with Me, Annie
37曲目はザ・ミッドナイターズ、
1954年の『Work with Me, Annie』。
書いたのは、
ハンク・バラード。
同じバラードが書いた『Until I Die』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Work with Me, Annie | Henry Ballard |
B | Until I Die | Henry Ballard |
アンサーソングという部門を確立、
ポップチャートで1位となり音楽産業におけるR&Bの重要性を示した。
The Midnighters: Annie Had a Baby
この『Work with Me, Annie』に対する、
数多くあるアンサー・ソングの1つ。
LAのDJがジョークで言った、
続編レコードに合わせて急遽リリースしたもの。
書いたのは、
ヘンリー・グローバーとロイス・マン。
ハンク・バラードが書いた『She’s The One』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Annie Had A Baby | Henry GloverLois Mann |
B | She’s The One | Henry Ballard |
The Midnighters: Annie’s Aunt Fannie
更に続編がつくられ、
1954年三度ザ・ミッドナイターズが『Annie’s Aunt Fannie』をリリース。
書いたのは、
ハンク・バラード / ロイス・マン / ラルフ・バス / ソニー・ウッズ。
ハンク・バラードが書いた『Crazy Loving (Stay With Me)』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Annie’s Aunt Fannie | Ballard, Mann, Bass, Wood |
B | Crazy Loving (Stay With Me) | Henry Ballard |
38 The Chords: Sh-Boom
38曲目はザ・コーズ、
1954年の『Sh-Boom』。
ジェームズ・カイズ / クロード・フィースター/カール・フィースター、
フロイド・F・マクレア/ジェームズ・エドワーズの共作。
同じザ・コーズのメンバーが書いた『Little Maiden』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Sh-Boom | Feaster, McRae, Keyes, Edwards |
B | Little Maiden | Feaster, McRae, Keyes, Edwards |
The Crew-Cuts: Sh-Boom
ザ・クルー-カッツが同年、
シングルでカヴァーしている。
アリス・シムズとアイラ・コスロフが書いた『I Spoke Too Soon』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Sh-Boom | Feaster, McRae, Keyes, Edwards |
B | I Spoke Too Soon | Sims, Kosloff |
39 Bill Haley and His Commets: Rock Around the Clock
39曲目はビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ、
1954年の『Rock Around the Clock』。
書いたのは、
ジミー・デ・ナイトとマックス・C・フリードマン。
ディッキー・トンプソンが書いた『Thirteen Women (And Only One Man In Town)』をA面に、
B面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Thirteen Women (And Only One Man In Town) | Dickie Thompson |
B | (We’re Gonna) Rock Around The Clock | Jimmy De Knight, Max C. Freedman |
The Sex Pistols: Rock Around the Clock
1979年リリース、
ザ・セックス・ピストルズの『The Great Rock ‘n’ Roll Swindle』収録曲。
40 The Robins: Riot in Cell Block #9
40曲目はザ・ロビンズ、
1954年の『Riot in Cell Block #9』。
書いたのは、
ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー。
同じコンビが書いた『Wrap It Up』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Riot In Cell Block # 9 | Leiber-Stoller |
B | Wrap It Up | Leiber-Stoller |
サウンドエフェクトを使用した、
最初のR&Bヒットの1つ。
楽器のバックコーラスとして、
マディ・ウォーターズのストップタイムリフを採用。
Wanda Jackson: Riot In Cell Block Number Nine
ワンダ・ジャクソンが1961年に、
この曲をカヴァーしている。
ジャクソン自身が書いた『Little Charm Bracelet』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Riot In Cell Block Number Nine | Jerry Leiber, Mike Stoller |
B | Little Charm Bracelet | Wanda Jackson |
41 Elvis Presley: That’s All Right
41曲目はエルヴィス・プレスリー、
1954年の『That’s All Right』。
この曲は既に1度、
5曲目で出てきている。
ビル・モンローが書いた『Blue Moon Of Kentucky』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | That’s All Right | Arthur Crudup |
B | Blue Moon Of Kentucky | Bill Monroe |
The Beatles: That’s All Right
1994年にリリースされた、
ザ・ビートルズ『Live at the BBC』収録曲のこのカヴァーがある。
唄っているのは。
ポール。
1963年7月16日に放送、
『Pop Go the Beatles』での音源。
Paul McCartney: Blue Moon Of Kentucky
ポールは1991年リリースの『Unplugged (The Official Bootleg)』で、
プレスリーB面の『Blue Moon Of Kentucky』を演奏している。
42 The Penguins: Earth Angel (Will You Be Mine)
42曲目はザ・ペンギンズ、
1954年の『Earth Angel (Will You Be Mine)』。
書いたのは、
カーティス・ウィリアムズ。
同じくウィリアムズが書いた『Hey Senorita』をA面に、
B面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Hey Senorita | Curtis Williams |
B | Earth Angel (Will You Be Mine) | Curtis Williams |
ビルボードの全国ポップチャートに登場した、
最初の独立レーベルのリリース。
Marvin Berry & the Starlighters: Earth Angel (Will You Be Mine)
1985年の映画『Back to the Future』で、
この曲が演奏される場面がある。
ハリー・ウォーターズ・ジュニアが、
マーヴィン・ベリー&ザ・スターライターズとして演奏していた。
43 LaVern Baker & the Gliders: Tweedle Dee
43曲目はラヴァーン・ベイカー&ザ・グライダーズ、
1954年の『Tweedle Dee』。
書いたのは、
ウィンフィールド・スコット。
ロニー・ジョンソンが書いた『Tomorrow Night』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Tweedlee Dee | Scott |
B | Tomorrow Night | Johnson |
マーキュリーが完全に模倣した(唄っているのはジョージア・ギブスだけど)をリリース、
そのようなカバーを著作権侵害とみなすように議会に請願。
この訴えはチャールズ・ディッグスが、
歌の盗作に関する議会の調査を主導するきっかけとなる。
Georgia Gibbs: Tweedle Dee
まあ聴き比べるまでもなく、
これは確かに同じようにつくっているとしか思えない。
チャールズ・トビアスとナット・サイモンが書いた『You’re Wrong, All Wrong』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Tweedlee Dee | Scott |
B | You’re Wrong, All Wrong | Tobias, Simon |
44 Johnny Ace with the Johnny Otis Orchestra: Pledging My Love
44曲目はジョニー・エイス・ウィズ・ジョニー・オーティス・オーケストラ、
1954年の『Pledging My Love』。
書いたのは、
ドン・ロビーとフェルディナンド・ワシントン。
ジョン・アレクサンダーが書いた『No Money』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Pledging My Love | Scott |
B | No Money | Tobias, Simon |
白人のカヴァーに打ち勝った、
最初のR&Bのポップス・ヒット曲のひとつ。
78回転盤よりも、
45回転盤の方が売れた最初のレコードのひとつ。
Aretha Franklin: Pledging My Love~The Clock
アレサ・フランクリンは、
1969年にこの曲をカヴァーしている。
デイビッド・ジェームズ・マティスの『The Clock』とメドレーで、
アル・ブラッグスとデッドリック・マローンの『Share Your Love With Me』のB面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Share Your Love With Me | A. Braggs, D. Malone |
B | Pledging My Love / The Clock | Robey, Washington / J. Mattis |
45 Ray Charles: I’ve Got a Woman
45曲目はレイ・チャールズ、
1954年『Ray Charles: I’ve Got a Woman』。
B面『Come Back Baby』同様、
自身が書いた曲でA面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | I’ve Got a Woman | Ray Charles |
B | Come Back Baby | Ray Charles |
50年代のR&Bに終わりをもたらした曲で、
初期の60年代ソウルへと進化する非常にゴスペル風の新たな音楽の先駆け。
Jimmy McGriff: I’ve Got a Woman
ジミー・マクグリフ、
1962年のカヴァーはA.B面でPart1.2に分かれている。
Track | Title | Written by |
A | I’ve Got a Woman (Part I) | Ray Charles |
B | I’ve Got A Woman (Part II) | Ray Charles |
46 Bo Diddley: Bo Diddley
46曲目はボ・ディトリー、
1955年の『Bo Diddley』。
書いたのはB面の『I’m A Man』と共に本人で、
クレジットは本名のエラス・マクダニエル。
Track | Title | Written by |
A | Bo Diddley | E. McDaniels |
B | I’m A Man | E. McDaniels |
ロックンロールに直接アフリカのリズムを取り入れ、
“patted juba” ビートを使用したレコードの伝統の先駆け。
Buddy Holly: Bo Diddley
1963年、
バディ・ホリーのコンピ・アルバム『Reminiscing』でこの曲のカヴァーが聴ける。
47 Chuck Berry: Maybellene
47曲目はチャック・ベリー、
1955年の『Maybellene』。
ベリー自身が書いたもので、
B面『Wee Wee Hours』と共にA面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Maybellene | Berry |
B | Wee Wee Hours | Berry |
R&Bにカントリーを混ぜた、
黒人アーティストによる最初のポップスヒット。
マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフなどが所属する、
ブルーズ専門レーベルのチェスを本流に引き入れた。
Jim Lowe: Maybellene
ジム・ロウが、
1955年にカヴァーしている。
ロウとビル・ケアリーが書いた『René La Rue』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Maybellene | Berry |
B | René La Rue | Carey, Lowe |
48 Little Richard: Tutti Frutti
48曲目はリトル・リチャード、
1954年の『Tutti Frutti』。
書いたのは、
リトル・リチャードとドロシー・ラボストリー。
ラボストリーとロバート・ブラックウェルが書いた『I’m Just a Lonely Guy』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Tutti Frutti | La Bostrie, Penniman |
B | I’m Just A Lonely Guy | Carey, Lowe |
大音量や力強いヴォーカル・スタイルや独特のビートとリズムなど、
ロック・ミュージックの最も特徴的な音楽的特徴のいくつかを導入。
Elvis Presley: Tutti Frutti
プレスリーのカヴァーは、
翌年1956年のシングル、
A面はカール・パーキンスが書いた『Blue Suede Shoes』で、
こちらはB面。
Track | Title | Written by |
A | Blue Suede Shoes | Carl Perkins |
B | Tutti Frutti | Dorothy LaBostrie, Richard Penniman |
49 Carl Perkins: Blue Suede Shoes
49曲目はカール・パーキンス、
1955年の『Blue Suede Shoes』。
自身の書いた曲で『Honey, Don’t!』のB面と共に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Blue Suede Shoes | Carl Perkins |
B | Tutti Frutti | Dorothy LaBostrie, Richard Penniman |
最初のロカビリーヒットで、
ビルボード誌のポップ、カントリーやR&Bチャート全て1位近くまで上昇。
サン・レコーズをロカビリーの本拠地として確立させ、
ジェリー・リー・ルイスやロイ・オービソンなど多くのミュージシャンを引き寄せた。
The Plastic Ono Band: Blue Suede Shoes
1969年、
ザ・プラスティック・オノ・バンドの『The Plastic Ono Band』でジョンが唄っている。
50 Elvis Presley: Heartbreak Hotel
50曲目はエルヴィス・プレスリー、
1956年の『Heartbreak Hotel』。
書いたのは、
メイ・ボーレン・アクストン / トーマス・ダーデン / エルヴィス・プレスリー。
アーロン・シュローダー / ビル・ペッパーズ / クロード・デメトリウス / ハル・ブレアが書いた、
『I Was The One』をB面にA面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Heartbreak Hotel | Presley, Axton, Durden |
B | I Was The One | Schroeder, Peppers, DeMetris, Blair |
プレスリーが最初にRCAから発売したシングルであり、
最初のナンバーワン・ヒット。
ロックンロール自体は形としては以前にも存在していたが、
世界的にロックというものに興味を生じさせ影響を与えた曲。
Guns N’ Roses: Heartbreak Hotel
ガンズ・アンド・ローゼズ、
1987年『Appetite For Destruction (Super Deluxe)』。
この中の『1986 Sound City Sessions』で、
この曲がカヴァーされている。
おまけ
1957年末にリトル・リチャードは突然引退、
神学校に入学して牧師になってしまう(もちろん後に復帰するけど)。
1958年、
プレスリーが陸軍に召集される(1960年に除隊)。
同じ年ジェリー・リー・ルイスが前妻との離婚が未成立だった時に、
13歳の妻を娶り一時期追放。
やはり1958年にペイオラ(宣伝料を支払ってオン・エアしてもらうこと)によって、
アラン・フリードら人気DJが追放される。
そして1959年2月3日にはバディ・ホリーにリッチー・ヴァレンスにビッグ・ボッパーが、
飛行機事故で亡くなってしまう(いわゆる音楽が死んだ日)。
同じ1959年にチャック・ベリーは、
14歳の少女を不法に州境を越えて連れ回したとして逮捕されてしまう(1962年から2年間服役)。
1960年には、
エディ・コクランが自動車事故で亡くなってしまう。
こうやってロックン・ロールの旗振りたちが消え、
ブリティッシュ・インヴェイジョン(英国文化がアメリカ合衆国を席巻)を待つことになる。
古いロックン・ロール 関連 Playlist
最後に、
古いロックン・ロール関連曲のプレイリストを。
212曲、
10時間2分。
001 Norman Granz’ Jazz At The Philharmonic: Blues, Part 1.2
002 Chuck Berry: Rockin’ at the Philharmonic
003 Joe Liggins & His Honeydrippers: The Honeydripper, Part 1.2
004 King Curtis: The Honeydripper, Part 1
005 King Curtis: The Honeydripper, Part 2
006 Helen Humes with the Bill Doggett Octet: Be-Baba-Leba
007 Helen Humes with the Bill Doggett Octet: Every Now And Then
008 Thurston Harris: Be-Baba-Leba
009 Thurston Harris: I’m Out To Getcha’
010 Freddie Slack & His Orchestra with Ella Mae Morse: House of Blue Lights
011 Ella Mae Morse: Hey Mr. Postman
012 Chuck Miller: House of Blue Lights
013 Chuck Miller: Can’t Help Wonderin’
014 Arthur “Big Boy” Crudup: That’s All Right
015 Arthur “Big Boy” Crudup: Crudup’s After Hours
016 Jimmy Rogers And His Trio: That’s All Right
017 Jimmy Rogers And His Trio: Ludella
018 Jack McVea & His All Stars: Open the Door, Richard
019 Jack McVea & His All Stars: Lonesome Blues
020 Billy Adams: Open the Door, Richard
021 Billy Adams: Rock Me Baby
022 Lonnie Johnson: Tomorrow Night (Lonnie Johnson’s Theme Song)
023 Lonnie Johnson: What A Woman
024 Horace Heidt & His Musical Knights with TheHeidtlites: Tomorrow Night
025 Elvis Presley: Tomorrow Night
026 B.B. King: Tomorrow Night027 Wynonie Harris: Good Rockin’ Tonight
028 Wynonie Harris: Good Morning Mr. Blues
029 Roy Browns : Good Rockin’ Tonight
030 The Honeydrippers: Rockin’ at Tonight
031 Bill Moore: We’re Gonna Rock
032 Bill Moore: Harlem Parade
033 Wild Bill Moore: Rock And Roll
034 Wild Bill Moore: Bright Light Blues
035 The Orioles: It’s Too Soon to Know
036 The Orioles: Barbra Lee
037 Irma Thomas: It’s Too Soon To Know
038 Irma Thomas: That’s All I Ask
039 John Lee Hooker: Boogie Chillen
040 John Lee Hooker: Sally May
041 John Lee Hooker: Boogie Chillen #2
042 John Fred & His Playboys: Boogie Chillen
043 Canned Heat & John Lee Hooker: Boogie Chillen No. 2
044 Arthur Smith and the Crackerjacks: Guitar Boogie
045 Arthur Smith and the Crackerjacks: Boomerang
046 The Tennessee Ramblers Featuring Cecil Campbell: Beaty Steel Blues
047 The Virtues: Guitar Boogie Shuffle
048 The Virtues: Guitar In Orbit
049 “Stick” McGhee And His Buddies: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
050 “Stick” McGhee And His Buddies: Blues Mixture (I’d Rather Drink Muddy Water)
051 “Stick” McGhee And His Buddies: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee ※1947
052 Wynonie Harris: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
053 Wynonie Harris: She Just Won’t Sell No More
054 Lionel Hampton: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
055 Lionel Hampton: What’s Happenin’, Baby?
056 The Johnny Burnette Trio: Drinkin’ Wine Spo-Dee-O-Dee
057 The Johnny Burnette Trio: Butterfingers
058 Jimmy Preston & His Prestonians: Rock the Joint
059 Lola Ameche: Rock The Joint
060 Lola Ameche: Don’t Let The Stars Get In Your Eyes
061 Louis Jordan & His Tympany Five: Saturday Night Fish Fry, Part 1.2
062 Ellis “Slow” Walsh–Eddie Williams & His Brown Buddies – Saturday Night Fish Fry
063 Pearl Bailey & Jackie Mabley: Saturday Night Fish Fry
064 Pearl Bailey: Not Tonight
065 The Coasters: Saturday Night Fish Fry
066 The Coasters: She’s A Yum Yum
067 Professor Longhair and His Shuffling Hungarians: Mardi Gras In New Orleans
068 Professor Longhair and His Shuffling Hungarians: Professor Longhair’s Boogie
069 Fats Domino: Mardi Gras In New Orleans
070 Fats Domino: Going To The River
071 Fats Domino: The Fat Man
072 Fats Domino: Detroit City Blues
073 Champion Jack Dupree: Junker Blues
074 Champion Jack Dupree: My Cabin Inn
075 Professor Longhair: Tipitina
076 Professor Longhair: In The Night
077 Muddy Waters: Rollin’ and Tumblin’ Part1
078 Muddy Waters: Rollin’ and Tumblin’ Part2
079 Hambone Willie Newbern: Roll and Tumble Blues
080 Hambone Willie Newbern: Nobody Knows (What The Good Deacon Does)
081 Robert Johnson: If I Had Possession Over Judgment Day
082 Robert Johnson: Travelling Riverside Blues
083 Elmore James: Rollin’ and Tumblin’
084 Elmore James: I’m Worried
085 Jeff Beck: Rollin’ and Tumblin’
086 Hardrock Gunter and the Pebbles: Birmingham Bounce
087 Hardrock Gunter and the Pebbles: How Can I Believe You Love Me
088 Red Foley: Birmingham Bounce
089 Red Foley With The Dixie Dons: Choc’late Ice Cream Cone
090 Amos Milburn: Birmingham Bounce
091 Amos Milburn: I Love Her
092 Hank Snow & His Rainbow Ranch Boys: I’m Moving On
093 Hank Snow & His Rainbow Ranch Boys: With This Ring, I Thee Wed
094 Ray Charles: I’m Moving On
095 Ray Charles: I Believe To My Soul
096 The Rolling Stones: I’m Moving On
097 Ruth Brown: Teardrops from My Eyes
098 Ruth Brown: Am I Making The Same Mistake Again?
099 Wynonie Harris With Lucky Millinder: Teardrops From My Eyes
100 Lucky Millinder: Please Open Your Heart
101 Arkie Shibley And His Mountain Dew Boys: Hot Rod Race
102 Arkie Shibley And His Mountain Dew Boys: I’m Living Alone With An Old Love
103 Tiny Hill And His Orchestra: Hot Rod Race
104 Les Paul & Mary Ford: High the Moon
105 Les Paul: Walkin’ And Whistlin’ Blues
106 Benny Goodman & His Orchestra with Helen Forrest: High the Moon
107 Benny Goodman & His Orchestra with Helen Forrest: The Fable Of The Rose
108 Ella Fitzgerald: How High the Moon
109 Jackie Brenston with His Delta Cats: Rocket 88
110 Jackie Brenston with His Delta Cats: Come Back Where You Belong
111 The Jimmy Cotton Blues Quartet: Rocket 88
112 Little Richard: Good Golly, MIss Molly
113 Little Richard: Hey-Hey-Hey-Hey (Goin’ Back To Birmingham)
114 The Dominoes: Sixty Minute Man
115 The Dominoes: I Can’t Escape From You
116 Roberta Lee And Hardrock Gunter: Sixty Minute Man
117 Hardrock Gunter And Roberta Lee: Tennessee Blues
118 Johnnie Ray with the Four Lads: Cry
119 Johnnie Ray with the Four Lads: The Little White Cloud That Cried
120 Stan Freberg: Try
121 Stan Freberg: Pass The Udder Udder
122 The Clovers: One Mint Julep
123 The Clovers: Middle Of The Night
124 Ray Charles: One Mint Julep
125 Ray Charles: Let’s Go
126 Bill Haley and the Saddlemen: Rock the Joint
127 Bill Haley and the Saddlemen: Icy Heart
128 Bill Haley and His Comets: Rock the Joint
129 Bill Haley and His Comets: How Many
130 The Dominoes: Have Mercy Baby
131 The Dominoes: Deep Sea Blues
132 James Brown: Have Mercy Baby
133 James Brown And The Famous Flames: Just Won’t Do Right
134 Lloyd Price: Lawdy Miss Clawdy
135 Lloyd Price: Mailman Blues
136 Elvis Presley: Lawdy Miss Clawdy
137 Elvis Presley: Shake, Rattle And Roll
138 Hank Williams and the Drifting Cowboys: Kaw-Liga
139 Hank Williams and the Drifting Cowboys: Your Cheatin’ Heart
140 Champ Butler With The Buddy Cole Quintet: Kaw-Liga
141 Champ Butler: Fit As A Fiddle
142 Willie Mae “Big Mama” Thornton: Hound Dog
143 Willie Mae “Big Mama” Thornton: Night Mare
144 Elvis Presley: Hound Dog
145 Elvis Presley: Don’t Be Cruel
146 Big Joe Turner: Honey Hush
147 Big Joe Turner: Crawdad Hole
148 The Johnny Burnette Rock ‘n Roll Trio: Honey Hush
149 Clyde McPhatter and the Drifters: Money Honey
150 Clyde McPhatter and the Drifters:The Way I Feel
151 Elvis Presley: Money Honey
152 Elvis Presley: One Sided Love Affair
153 The Crows: Gee
154 The Crows: I Love You So
155 Jan and Dean: Gee
156 Jan and Dean: Such A Good Night For Dreaming
157 Joe Turner & His Blues Kings: Shake, Rattle, and Roll
158 Joe Turner & His Blues Kings: You Know I Love You
159 Bill Haley And His Comets: Shake, Rattle And Roll
160 Bill Haley And His Comets: A. B. C. Boogie
161 The Midnighters: Work with Me, Annie
162 The Midnighters: Until I Die
163 The Midnighters: Annie Had a Baby
164 The Midnighters: She’s The One
165 The Midnighters: Annie’s Aunt Fannie
166 The Midnighters: Crazy Loving (Stay With Me)
167 The Chords: Sh-Boom
168 The Chords: Little Maiden
169 The Crew-Cuts: Sh-Boom
170 The Crew-Cuts: I Spoke Too Soon
171 Bill Haley and His Commets: (We’re Gonna) Rock Around the Clock
172 Bill Haley and His Commets: Thirteen Women (And Only One Man In Town)
173 The Sex Pistols: Rock Around the Clock
174 The Robins: Riot in Cell Block #9
175 The Robins: Wrap It Up
176 Wanda Jackson: Riot In Cell Block Number Nine
177 Wanda Jackson: Little Charm Bracelet
178 Elvis Presley: That’s All Right
179 Elvis Presley: Blue Moon Of Kentucky
180 The Beatles: That’s All Right (Mama)
181 Paul MacCartney: Blue Moon Of Kentucky
182 The Penguins: Earth Angel (Will You Be Mine)
183 The Penguins: Hey Senorita
184 Marvin Berry & the Starlighters: Earth Angel (Will You Be Mine)
185 LaVern Baker & the Gliders: Tweedlee Dee
186 LaVern Baker & the Gliders: Tomorrow Night
187 Georgia Gibbs: Tweedle Dee
188 Georgia Gibbs: You’re Wrong, All Wrong
189 Johnny Ace with the Johnny Otis Orchestra: Pledging My Love
190 Johnny Ace with the Johnny Otis Orchestra: No Money
191 Aretha Franklin: Pledging My Love~The Clock
192 Aretha Franklin: Share Your Love With Me
193 Ray Charles: I’ve Got a Woman
194 Ray Charles: Come Back Baby
195 Jimmy McGriff: I’ve Got a WomanPart I.Ⅱ
196 Bo Diddley: Bo Diddley
197 Bo Diddley: I’m A Man
198 Buddy Holly: Bo Diddley
199 Chuck Berry: Maybellene
200 Chuck Berry: Wee Wee Hours
201 Jim Lowe: Maybellene
202 Jim Lowe: René La Rue
203 Little Richard: Tutti Frutti
204 Little Richard: I’m Just A Lonely Guy
205 Elvis Presley: Tutti Frutti
206 Elvis Presley: Blue Suede Shoes
207 Carl Perkins: Blue Suede Shoes
208 Carl Perkins: Honey, Don’t!
209 The Plastic Ono Band: Blue Suede Shoes
210 Elvis Presley: Heartbreak Hotel
211 Elvis Presley: Was The One
212 Guns N’ Roses: Heartbreak Hotel
Comment Feel Free