村上春樹作品音楽

彼女が溜息をついて、煙草に火を点けるのが受話器の向こうから聞こえた。その後ろからはボブ・ディランの「ナッシュヴィル・スカイライン」が聴こえる。…【風の歌を聴け】で流れる音楽たち。ボブ・ディラン1969年『Nashville Skyline』。

彼女は面倒臭そうに伝票を脇にやり、プレイヤーにハーパース・ビザールの新譜をのせて針を下した。…【風の歌を聴け】で流れる音楽たち。今回はハーパース・ビザールの新譜。アルバムなら1969年リリースの『Harpers Bizarre 4』だろう。

三日間、僕は彼女の電話番号を捜しつづけた。僕にビーチ・ボーイズのLPを貸してくれた女の子のだ。…僕は家に帰り、ビールを飲みながら一人で「カリフォルニア・ガールズ」を聴いた。…今回は既にどちらも出てきたからビーチ・ボーイズおもてベスト10』。

「＜ギャル・イン・キャリコ＞の入ったマイルス・デイビス。」今度は少し時間がかかったが、彼女はやはりレコードを抱えて戻ってきた。【風の歌を聴け】で流れる音楽たち。…マイルス・デイビス1955年リリース『The Musings Of Miles』。

「それからベートーベンのピアノ・コンチェルトの3番。」彼女は黙って、今度は2枚のLPを持って戻ってきた。「グレン・グールドとバックハウス、どちらがいいの？」…村上春樹【風の歌を聴け】で流れる音楽たち、『ベートーベン: ピアノ協奏曲第3番』。

「<カリフォルニア・ガールズ>の入ったビーチ・ボーイズのLP。」彼女は疑り深そうに肯いてから立ち上がってレコード棚まで大股で歩き、よく訓練された犬のようにレコードを抱えて持ってきた。【風の歌を聴け】で流れる音楽たちはカリフォルニア・ガールズ2

「リクエスト曲はビーチ・ボーイズの＜カリフォルニア・ガールズ＞、 懐かしい曲だね。どうだい、これで見当はついた？」【風の歌を聴け】で流れる音楽たち。…今回はビーチ・ボーイズが1965年にリリースした曲『California Girls』。

クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル、「フール・ストップ・ザ・レイン」、乗ってくれよ、ベイビー。…【風の歌を聴け】で流れる音楽たち。今回はクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル1970年『フール・ストップ・ザ・レイン』を。

オーケー、一曲目。これをただ黙って聴いてくれ。本当に良い曲だ。暑さなんて忘れちまう。ブルック・ベントン、「レイニー・ナイト・イン・ジョージア」。…【風の歌を聴け】で流れる音楽たち。今回はブルック・ベントン『レイニー・ナイト・イン・ジョージア』。

それは「ミッキー・マウス・クラブの歌」だった。 こんな歌詞だったと思う。「みんなの楽しい合言葉、MIC・KEY・MOUSE。」 確かに良い時代だったのかもしれない。…【風の歌を聴け】で流れる音楽たち。今回は『ミッキー・マウス・クラブ』主題歌。